まだ9年なのか、もう9年なのか。
人によってはこの感覚は大きく違うだろう。
あの時は仕事中に同僚から『大地震があって大変なことになっているみたい』という話を聞いただけで、通常通り仕事を終えてテレビをつけてみるとそこには町は倒壊し津波に流される、まるでパニック映画のワンシーンが垂れ流されていた。
いつもより少し忙しい、つまらない仕事を終えて平々凡々な今日一日を終えようとしていた時の事だった。
あのテレビの向うにいた人は世界が変わったかのような体験をしたに違いない。
今でも、そう想像するので精いっぱいだ。
最近の新型コロナ恐慌にもどこか類似しているし、今後我が身に降りかかる厄災があるかもしれない。
少しでも『生存側』に事態を振れるように備えることの重要性を考える。
会社での避難訓練は形式的で、広場に集まって集合解散。
いざ、誤報で火災報知機が鳴ってもみんなお構いなし。
工場なんて止まりゃしない。
鳴り響く報知器の音の中、皆、黙々と目の前の仕事に取り組んでいる。
日本人は真面目だなんていうけど、真面目であれば訓練通り広場に移動だろ。
仮に本当になにかし災害が発生して広場に集まったとしても、そこから皆黙って津波にのまれるんだろうなと思ってしまう。
Do you know 311?