雪山
『無事、下山するまでが登山。登ることが最終目的ではない。』 昼食をとり装備を整えて改めて大山北壁を見る。 あの稜線を歩いてここまで来たんだな。 見ていて飽きない。 刻々と変わる雲の流れや、稜線を照らす灯りの変化などただそびえる山でも生きている…
『前へ、もっと前へ。』 来た道を戻るよりも、もっと先へ進みユートピアコースを縦走するコースを選択した。 道は決して楽ではないだろう。 下山はより注意が必要だ。 剣ヶ峰の尾根は奥へ進み、ユートピアコースに出合う。 気の抜けないナイフリッジの尾根を…
『今、行かなければ、チャンスは一生来ない。』 風は無い。 視界も良好。 雪は薄いがしっかりと固まっている。 今だ。 行ける確信があった。 弥山三角点を越えた先にある道を進む。 尾根についたトレースを踏み、アイゼンの効き具合と雪の感触、ピッケルの手…
『あの頂に到達したとしても、何もない。』 平日の休み前。天気図を睨む。晴れる。きっと穏やかだ。 荷物を詰め込んで夜中に車を飛ばし、車中泊。 朝、起床と共に登山開始する。 今シーズンは暖冬でハズレ年。それでも雪が昨年の12月に行った時よりはある…
頂を目指す。 其処に何も無いのを解っていたとしても。
雪山登山のトレーニングがてら深入山を目指したが、今年は雪に恵まれていないようで、前回登った時よりもさらに雪が少なく、とても雪山を楽しむというような様相ではなかった。 ikazuti-d.hatenablog.com しっかりとした雪を堪能したいところもあったので、…
週末の寒波で例年より2週間遅れのオープンとなった本州最西端のスキー場、十種ヶ峰。 人工雪の設備は持っていないのでスキー場の運営は天候頼みだ。 とりあえず雪は積もっているようなのでスノーハイクへと足を運んだ。 天気も良く、気温は高めだ。 ここへ至…
職場の先輩と後輩と一緒に深入山へ。 本来この時期は雪で覆われているはずの山なのだが、何とも残念な状態。 暖冬の影響だろう。 本当は雪を楽しみたかったのだが、遊山という視点で考えると楽しみ方はそれだけではない。 とりあえず、使った機材の整理を終…
白く染まった道へ分け入る。 木道ははっきりと表に出ており、ルートは明確。 凍えるほどの寒さも、よろめくほどの風もない。 辺りは濃い霧に覆われおり、凍った水蒸気が装備にまとわりついてくる。 少し怖くなるくらい静まり返っていて不安を覚えるが、これ…
うーん。高気圧は東へ。中四国の等圧線は緩やかなので風の心配はないか。 天気予報は曇りの予報だったので、爽快な天候に恵まれることは無いだろう。 暖冬の様相だが、独立峰の伯耆大山の山頂付近は北風に吹かれて白くはなっているだろう。この後、北から低…