蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 伯耆大山 雪中行 前編

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うーん。高気圧は東へ。中四国の等圧線は緩やかなので風の心配はないか。

天気予報は曇りの予報だったので、爽快な天候に恵まれることは無いだろう。

暖冬の様相だが、独立峰の伯耆大山の山頂付近は北風に吹かれて白くはなっているだろう。この後、北から低気圧が来て寒波になることを考えれば天候的安全性を確保出来るのはこのタイミング。一日早ければ絶好の登山日和だったが、自然がこちらの仕事の休みに合わせてくれるわけがないので仕方あるまい。

仕事を終え、一路伯耆大山へ進路をとる。

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夜の伯耆大山。雲の奥に月明かり。

僅かな光で照らされた伯耆大山が姿を見せた。

やはり、大した積雪は無いようだ。が、この姿は明朝には雲に覆われているだろう。

車中泊で一夜を明かし、装備を整えて登山道へ向かう。

おなじみの夏山登山道からの入山。

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今年の3月に訪れた時はここも雪で一面覆われていたのだが、かすかに残っている程度だ。

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よく整備された登山道を登って行く。

時折雨がぱらついた。山頂付近ではどうなるだろうか。

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標高を上げるにつれて雪が目立ち始めたが、積雪はずいぶん少ない。

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ピークのときはどのくらいの積雪になるのか知らないが、以前来たときは階段は雪に埋もれていたと記憶している。

 

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五合目の山神様を参拝。

これから先の安全を祈念した。

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平日。暖冬で雪が少ない。天候が悪い。の三拍子がそろっているので登山客は数名程度。ほぼ貸切状態だ。

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6合目避難小屋へ到着。前回はこの裏の斜面から尻セードして下山したのだが今回はお預けのようだ。帰路は行者道を下ろう。

この段階で豪雪、暴風、視界不良という状態ならばここで撤退をするつもりだったのだが、風はわずかにあるものの視界が悪い。

だが、この積雪だと木道は露出しているのでそれを頼りに山頂へ向かう事にした。

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ここでアイゼンとピッケルを装備。

ここから先は森林限界を迎え遮るものがなく剥き出しの自然にさらされる。

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凍てついた雲の流れにさらされる6合目以降は世界が一変する。

風に当たるだけでザックやウェアに霧氷が張り付いてくる有様だ。

これで暴風雪となると一気に危険度が高まるに違いない。

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白一色の幻想的な世界が広がる。

スカッと晴れた青空を期待して冬山に登るのだが、白一色の風景も悪くない。

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やはりこの積雪だと木道は露出している。

これが雪に覆われトレースもなければ一瞬でホワイトアウトだろう。

想ったよりも視界も通っているので問題なさそうだ。

寒さもそれほどでもない。

人が歩いた跡があるとはいえ、前後人の気配が無い一人ぼっちの世界。

この孤独感がまた心地よかったりする。

 

さて、もうすぐ山頂だ。

 

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