若山から始まり、嶽山へ。
次の目的地は隣の山の四熊ヶ岳だ。
登山を始めた頃に一度だけ登ったことがあったな。
麓にある金名水という湧水の駐車場まで車を乗り入れて登山を開始するのだが、いかんせん今回は歩き。登山口までの2kmほどの車道を歩く必要があり、それがまたずっと坂道なので肉体的にも心理的にも地味にしんどかった。ジョギングで行くと直ぐに息が上がるし、出来るだけ早歩きで一定のペースを保ちながら進む。
振り返ると棚田が広がっている。
こういう風景も歩いていないと目に留まらないのだろうな。
金明水の水汲み場に到着。
500mlのボトル2本のうち1本が空になっていたのでここで念のために水を補充。
夏だと必要な水分は足りないが、肌寒いくらいの時期なので水分は余裕で足りたな。
行程としてはまだ半分も行っていないので足りぬより余る方が安心できるしね。
田んぼの間を抜けて四熊ヶ岳の登山口へ。
こちらも登山者が比較的多いのか踏み跡もしっかりしていて道は綺麗だ。
鬱蒼とした雑木林を進む。
山の中から大鳥居が現われる。
丁度ここは北側からの四熊地区に繋がる登山口の分岐点でもある。
鳥居をくぐって山頂を目指す。
道中は燈籠や鳥居、石仏が点在していて、何とも不思議にな雰囲気。
山頂にはお社があるし、とても古びているが、参道なんだろうね。
今にも倒れそうな鳥居。
古くからあるのか、燈籠や鳥居が多いのが特徴だ。
山頂にはお社。一応参拝。
お社の後ろには四熊ヶ岳の山頂標識と三角点。
3座目到着。
四熊ヶ岳山頂から街並みを望む。
以前来た時と比べると草木が伸びて随分展望の範囲が狭くなっているような気がする。
次に目指すは観音様が鎮座する法師山。
以前は夜になるとライトアップされて市内から金色に輝く観音様見ることが出来ていたのだが、最近はどうだろうか。
自宅からだと見えないので最近の状況はよく分からない。
以前四熊ヶ岳に登った時は観音様の所に至る道を知らなかったので断念したが、今回は下調べが済んでいるのでその道に分け入ってみる。
分岐点は登りで一番初めに現れた鳥居の所だ。
よく見ればピンクテープがあるのでそれに沿って歩く。
と、まったく人通りのない車道に出てきた。
バイクでこの周辺の探索して観音様に至る車道を探したのだが、結局発見できずじまいだったな。
車道を歩くこと数分。
観音様の麓に到着。
結構色々と飾られているなぁ。
間近で見ると結構大きい観音様。こんなところによく立てたなぁ、と感心する。
展望台のようになっているので階段を昇って周辺を観察。
観音様の足元は360°の大パノラマ。
北側の四熊方面を見てみると遠くまで続く山並みを望む事が出来た。
西側は先程登った嶽山、その奥に若山。
東側には周南市の街並みを望めた。
この位置関係だと市内からもこの観音様を見ることが出来るな。
記念碑もあった。地元の有志で建てたようだ。
バブルの良さんかなと思ったらそこまで古くないんだね。
もと来た道を戻る。ぼけーと歩いていたので少し行き過ぎてしまった。
少し引き返すと山道に入る場所があったのでそこを辿るともと来た鳥居の麓にやってきた。
この車道をは四熊ルートのようだ。
四熊ルートを下るととんでもないところに行きつくので素直に元来た道を戻る。
麓にはまだ紅葉が見頃のモミジがあった。
今年は紅葉が遅かったかな。
山道を終えると後はひたすら舗装路を歩く。
オブジェと化した車。バイクで何度か通った道だけれど、歩いてないと気付かないなぁ。
車道をとぼとぼ歩いて後は自宅まで帰るのみ。
ちょうど自宅までのルートに永源山があるので立ち寄ることにした。
時間的にも散歩している人はおらず。
写真を撮り忘れたが、麓の軽食店でフライドポテトを食べて軽く補給と休憩。
だいぶ足が痛くなってきたな。
永源山と言っても公園施設。この日はとても閑散としていた。
どうやら公園敷地内にイノシシが出現したようで、遊具広場は閉鎖されている。
きっとその影響かな?
山頂の風車へ。
周南市のシンボルだ。
永源山展望台から街を望む。
先程いた山頂から見る街なみと比べると随分と近いな。
自宅までの道のりに2号線を通ると曲がりくねって遠回りなのと、高低差があってこのタイミングにこれ以上負担をかけるといよいよしんどくなりそうだったので、一つ海側に下がった車道を選択してあるいた。
こちらの方が平坦だしね。
しかしあれだな、バイクや車で良く使う道という事もあり、ものの数分で走り抜ける道をひたすら歩かねばならないのはちとしんどいな。
距離としたら山道を歩いている時の方が長い距離を歩いているのだけれど、圧倒的に平坦で起伏が無く、変化に乏しい舗装路を歩いている方が長く感じる。
やっぱり舗装路をランニングするよりは山道を歩いている方が精神的にも楽だな。
2号線を横切る地下道を抜ければ自宅は目と鼻の先だ。
こんなに長い距離を歩いたのは人生初かもしれん。
遅くなった昼飯は、近所のラーメン屋で。
〆ました。
〇若山~嶽山~四熊ヶ岳~法師山~永源山 5座縦走
走行距離:21.42km
走行時間:5:42'04"
平均ペース:15'57"/km
最速ペース:5'49"/km
消費カロリー:1347kcal
総上昇量:1180m
最高高度:506m
最高心拍数:182bpm
平均心拍数:140bpm
縦走もなかなか面白かったな。
特にこの時期においては低山は快適で足が軽い。
足元は後半で舗装路を歩くことを想定してソールが柔らかく軽量なトレールウォーカーを着用。
山道・舗装路ミックスで20kmほど歩いたがフィッティングも良くて足にマメが出来たり、つま先が当たったりすることは無かった。
2~3kmほどの山行じゃ足アタリの良し悪しはなかなか判断できないんだよねぇ。
軽快に歩けた理由としては、トレラン用のザックを利用したこともあるのだろう。
今回ようやく使ってみた感じだ。
長い距離を歩く前提で出来るだけ装備を軽く必要最低限にしたこともあって、疲れず長く歩けたように感じる。
今までのウエストポーチと違い重心もしっかりしていたし、さすがはレース用だと想う。
通常登山で使っているフル装備だったらもっと体に負担がかかってたかもしれない。
500mlのソフトフラスク2本の水分と、アミノ酸サプリ2パック、カロリーメイト1箱、携帯電話とファーストエイドキットのみの装備。
途中、金明水で水を補給したり自販機で飲み物を買ったりしたので、実質1.5lくらいの水分を消費した。
ショルダーハーネスにポケットが多いこともあってザックを降ろさず水分補給や行動食の補給、スマホでの確認などができて、びっくりするほど使い勝手が良かった。
防寒着とかヘッドライトとかいざという時に使うアイテムはメインの荷室。
即座に必要なアイテムはすべてショルダーハーネスのポケットに入れておくのが良い感じ。
良く考えられているなぁと使っていて感心しっぱなしだったな。
今後の軽装登山ではこのRUSH11Rを積極的に持ち出してみようと想う。
こんなに長距離を歩くのは人生初。
しかし長く歩く、というのも悪くない。
むしろ面白かった。
とくに自宅近くからいきなり山道に分け入って縦走できるのは立地的にも良かった。
今更ながら、良い遊び場を見つけれたと想う。