蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 東鳳翩山 二つ堂ルート往復 親子登山

嫁さんが娘の通う保育園のイベントに参加するとの事で、息子と二人で山登りをしに分け入った。

いつもの右田ヶ岳とは違い、鬱蒼とした樹林帯に囲われた登山道を進み、アスレチック感覚を愉しめる岩場は全くない山だ。

次に登るならジャングルのような山に行ってみたいという事だったので、県内でも市街地から近く初心者向けで登山客の多い東鳳翩山へ分け入った。

俺にとっても右田ヶ岳を登って、雰囲気をつかんだ後に分け入った2座目の山だ。

 

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今年一番の寒波で天気は前日からずっと雨続き。

朝のうちも風が強く、雨も強く降ったり止んだりをくり返していたが、天気図と天気予報では正午に差し掛かれば雲も北風に流されて晴れると踏んだ。

気温は驚きの寒さ。流石は今年一番の寒波だ。

家を出た時は10度前後で北西からの冷たい風が強く吹いていた。

木々のない山では吹きさらしになるが、樹林帯の多い山に入れば風はそこまで影響しないので、ちょうど東鳳翩山は良かった。

 

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単調に続く山道は、子供にとって面白みに欠けるかと思ったが、そこそこ楽しめているようだった。山頂を目指す足取りは意気揚揚としている。

つづら折りに続く道が不思議なようで、どういう風に山に登って行こうとしているのかや、登山道に剥き出しになっている不気味な木の根を観察したり、風に煽られて大きな木が揺れるのをみて驚いたり、目にする些細なことは子供にとっては新鮮だったようで意外にも楽しめている様だった。

単調な風景に飽きたとか、山頂まであとどのくらいとかいちいち聞かれるかと思ったがそうでも無くて、山に生える不思議な形のぱっぱを観察したりと、道中退屈な感じは無いようだった。そこそこ体力がついてきていることもあってか、体力的に余裕があってこの程度の坂道を歩くだけではそこまで疲れないので、肉体的にも精神的にも余裕が出てきているんだろうと思う。

天気は予想通り晴れて来て、木々の間から光が射していた。

午前中の天候があまり良くなかったこともあってかすれ違う登山客はいつもと比べて少なく感じた。

下山中の登山客に、上に行くと雪が僅かに積もっているという話を聞いて子供は興奮し、歩みはいっそう早くなった。

登山口までの車の中で雪がちらつく様子があったが、やっぱり積雪はあったのか。

この程度なら日影に僅かに残っている感じかな。

山頂近くの休憩所のテーブルに誰かが造った雪だるま。子供のテンションはマックス。

ここまで来たら山頂までラストスパート。

息子も雪だるまを作りたい一心で最後の木段を登って行く。

日影に残っていた雪に大興奮。今年初めての雪遊び。

木の根に一つ小さな小さな雪だるまを作る。

またまた雪が残っている場所があったので雪だるまを作る。

下界には無い出会いと遊びが、野遊びの面白み。

急ぐ山行でもないし、ゆっくりと雪遊びしながら山頂を目指す。

山頂へ無事登頂。

遮蔽物のない山頂は見渡しは良いものの、冷たい風が吹き付けて肌寒さが一層際立った。

気温は2度。そりゃ寒いわけだ。

風も思ったよりは落ち着いていたので、山頂で湯を沸かし、息子と定番になってきたコーンポタージュとカロリーメイトでエネルギー補給。

時間的に山に入ったのが遅かったのもあって山頂で昼でもと袋ラーメンと多めの水を持ってきていたが取り止めて昼食は下山後にするようにした。冷たい風が吹きさらすところで長居して体調を崩してはいけないので、下山時に動ける程度の補給で済ませた。

肌寒いね。

山頂の空気は完全に冬だった。

ついこの間までは夏日を出す異様な天気だったのに。

冷たい風は強かったけれど山頂からの眺望もよく、普段登っている右田ヶ岳やさらに奥の瀬戸内海を見渡すことが出来た。

やっぱり眺望が良い山が登ってきたかいがあるってもんだ。

あまり長居せず、荷物をまとめて下山。

下山はいつもと同じで滑りやすいので慎重に。

つづら折りの道の所々にショートカットの脇道があるのでそれを歩いてみたりして単純に元来た道を下った。

滝のあるナマナマルートでも良かったが暗い谷道をゆくし、雨上りで足元も悪いと思ったのでこの道は今回は通らないようにした。

子供も疲れを見せず、思ったよりも楽しそうでよかった。

無事元来た場所へ到着。

お疲れ様でした。

帰りは山口市内の湯田温泉に立ち寄ってゆっくり過ごした。

 

桜かな?この時期にこんな花が咲いているのを見たのは初めて。

先週の温かい時期に咲く時期を間違ってしまったのかな?

〇往路 二つ堂ルート

走行距離:3.96km

走行時間:1:59'38"

平均ペース:30'11"/km

消費カロリー:287kcal

平均心拍数:126bpm

 

〇復路 二つ堂ルート

走行距離:3.96km

走行時間:1:25'14"

平均ペース:20'51"/km

消費カロリー:154kcal

平均心拍数:107bpm

 

急な登りや危険な場所もなく、穏やかな坂を淡々と登る優しい山。

初心者には丁度良い感じだ。

道中は樹林帯が続いていて展望はない。

山の中を歩いている感は強いが、単調で山頂直前の人工的な木段がきついので嫌煙する人は少なくない。

登山の醍醐味である山頂からの眺望は360度の大パノラマ。市街地からも近く、トイレや綺麗な駐車場も麓に完備されているので、登山客が多い山だ。

 

 

息子も、アスレチック感覚のない山でもそれなりに面白かったそうで何よりだった。

雪が降っていたり、雪だるまを作ったりと、珍しい体験を出来たのもそういう感覚を得た一因だろう。

往路・復路ともに道中で子供の興味が向いたところで足を止めていたので、随分と時間がかかったがそういうもんである。

いつもの右田ヶ岳より長い距離や高い標高の場所に向かうなかで、自分の体力的にも十分余裕がある事に気が付いたようだ。

 

重い荷物を背負っているとはいえ、息子の方がパワーがあるな。