さっそく東鳳翩(ひがしほうべん)山の登山口へ。
山口市の一の坂川上流に二つ堂登山口がある。
以前、撮影に行った『錦鶏の滝』の近くだ。実は調べたところあの滝の傍が登山ルートでもあったりする。
この東鳳翩山は登山がしやすいこともあってか人気が高く、二つ堂入り口駐車場はほぼ満車状態。
雑木林に覆われて道中の展望はあまり望めないものの、この二つ堂ルートは道幅も広く、難所と言われるような急勾配も無いため、沢山の子供連れが行きかっていた。
前半は蛇行が多く、うんざりすることもあるが、直登出来る側道もあるため、チャキチャキ登りたい人はそちらを選択すればいい。
俺は体力が無いので、ゆっくりと蛇行ルートを辿る。
山頂までの長い階段。
登山はジョギングと同じ有酸素運動なので、初めの20分までは非常にきついものの、体が温まって『アクティブモード』に切り替わったら辛さが和らいで、スイスイと山頂を目指すことが出来た。
この『アクティブモード』への切り替わり方が重要だろう。
2座目、東鳳翩山登頂!
丁度お昼時という事もあってか山頂で食事をとる人がたくさんいた。
遥か昔、山頂は木々に覆われ展望はあまり望めなかったそうだが、数十年前に山頂で山火事が発生したため燃えてしまい、今では山頂の木々の背は低く、360度のパノラマを展望できるようになった。
やはり、山頂の展望が良いところの方が『山に登ったぞ!』感がつよく感じれるのでおのずと展望の良い山が好まれるのだろう。
山頂は人が多かったので、西鳳翩山へ抜ける道を少し下ったところにある広場で昼食。
久々の野飯である。
登山ウェアもまともに持っておらず、迷彩柄の軍パンとタンクトップ一丁の出で立ちはまるで初心者だが、ソロキャンプツーリングで固めていた装備が登山でも互換性があり、なかなか快適な野飯を愉しむことが出来た。
まぁ、かなりの装備において互換性があるからこの登山という新スタイルを導入したこともあるんだけどね。
山頂での観望を満喫したのちに、下山ルートに入る。
下山ルートはもと来た道を戻らず、21世紀の森を抜け坂堂峠を下り、今、山口で熱い歴史の道『萩往還』を抜けるルートをたどる。
21世紀の森までのルートは中国山地の遊歩道として整備されているため、道は綺麗でどちらかというとハイキングだ。
ショウゲン山の裾を抜け、萩往還で難所と言われていた『坂堂峠』を抜ける。
そして歴史の道、『萩往還』へ。
丁度大河ドラマで山口各地ではこの手のイベントが盛んだ。
この萩往還は萩市から防府市の三田尻へ抜ける道で、江戸時代では参勤交代で大名たちが、そして近代では明治維新を興した偉人たちが通った歴史ある道だ。
人気は全くなく、一人淡々と歴史の道を進む。
途中、色々な史跡があったりして・・・。まぁ、歴史に疎い俺は「ふーん」程度なんだけどね。
歴史に名を残す偉人たちも、この石畳の上を歩いたのだろうか・・・。
そういえば山口PRポスターに石畳の写真が大きく写してあって、いったい何処の何だろう有名な石畳なんかあったっけかな?と疑問に思っていたが、萩往還だったのね。
山道の萩往還を抜けると、元来た駐車場へ辿り着く。
ぐるりと大回りしたな。しかし、萩往還はハイキングには良いが登山感が流石にない。
まぁ、昔の人が使っていた道だからそりゃそうか。
東鳳翩山、歩きやすくて展望も良く軽登山にはもってこいの場所だ。
西鳳翩山に抜ける縦走路もあるようなので、次回こちらに来るときはトライしてみよう。
往路 二つ堂ルート 1時間13分
復路 坂東峠〜萩往還 1時間36分