少し前のナルゲンボトルを衝動買いしたときに合わせて購入してしまったアイテム。ベルモント・チタンスタッキングクッカー!
ツーリングキャンプにおすすめアイテムとして店頭で紹介されていた。
この時につい衝動買いしてしまったのが写真のクッカー。
(その釣り針に引っかかってしまった次第だ。)
我に返ると、外でまともに料理しないしクッカーなんてもういらんやろってことなんだけど。
新潟燕三条の国産メーカー製で、このクッカーに関してはプレス加工ではなく、ヘラ絞り加工で作られているそうな。その製造方法を活用して、上底面が厚く側面が薄くすることが出来、チタンでネックになっている熱伝導率の悪さを解消し均一に熱が伝わり対流が起きやすい特性になっているらしい。
本体もプレス加工には無い、ヘラ絞り独特の同心円状の加工跡が残り、手持ちのクッカーには無い表面仕上げになっている。
なので!チタンクッカーにもかかわらず米が炊けるという事。
チタンならではの特性上、焦げ付きが酷いという話を聞いているので今まで一度もチタンクッカーで米は炊いたことがない。
ええ。チタンクッカーくらい沢山持ってますね。
いやね。これ持ってるやん。これで米炊けるやん。って話なんですけどね。
この記事を振り返ってみてチタンクッカーも持ってるやん。ってもう一度つっこむ。
実践でソロセット使って米炊いたことないしねぇ。
もう、なんというか興味本位なだけで購入してしまった次第。
さらに蓋部分は、チタン製にもかかわらずフッ素コーティングしてフライパンになる珍しい作り。フッ素コーティングってアルミ素材にしか使えないって聞いたことがあったんだけどね。
ともあれ。実践。
マジでそれなりにできたぜ。
研いだ米を20分ほど水に浸し、あとは弱火でコトコト煮込んだ。
自宅でやったので、IHを使用。チタンはIH使えるんだよね。
蓋の方が小さいので吹きこぼれが少なかった。
チタンは熱伝導率が非常に悪いので、火の当たる場所に熱が集中し焦げやすいというのが一番の難点。
弱火で煮込んだこともあってか、焦げ付きは全くなかった。
チタンで煮込んだりするときは弱火が基本。
炒め物に至っては経験上、ほぼ無理と思っている。
とりあえず炊いた米はタコライスにして食しました。
残念だったこと。
フライパンの方でためしに炒め物をしたらフッ素コーティングが剥げた。
ほぼ一撃KOだった。これはクレーム対象か?
説明書には空焚きしたり、炎が一点のみに強く当たったままだと剥がれると注意事項があったのだが、思っていたより弱いなぁ。
惜しいなぁ。持ち手とか深さとかベストな感じだったんだけど。
今度お店にどうにかならないか聞いてみよ。チタン部分が変色しているし「炎を一点のみ当てたから無理」とかになりそうやけど。
それともう一つ。小さい。
1Lと650mLの二種類の大きさのうち、小さい方を購入。
良く考えてみれば、ソロセットのカップ並みの大きさ。
ソロセットのポッドは900mlなので、今持っているクッカーとしては一番小さい。使ってみた感じ、米一合まで。袋ラーメンがぎりぎり。カップヌードル1杯分のお湯が沸かせる程度。
ソロだとぎりぎり使えるといったところ、一応110OD缶と小型バーナーは収めれるようにはなっている。
勢いで買ってしまったが、軽くて小さいのは強みだけど正直使い辛いかもといったところ。余裕を持った使い方を考慮すれば、もう一回り大きい方が良かったかもしれない。
ソロクッカーの使い勝手の無難さは、今の所スノーピークのソロセットに軍配が上がる。
うわー住み分けできねぇ。使い分けもできねぇ。
残念ながらアウトドア機材群で1軍にはなれなさそう。
とりあえず、離乳食を作るには丁度良い大きさだという事で嫁さんに取られた次第。結果オーライ。
くそう。
目新しいもんだったので飛びついたが人柱になってしまったようだ。
ぽよぽよ~。
はぁ。そろそろ梅雨明けんかな。雨しつこいわ。
【追記】
結局、フッ素コートの剥げたフライパンの事を購入したショップに相談したら、今までそんな事例は聞いたことが無い為、商品の不良と判断してもらいクレーム案件にしてもらった。
後日、新品と交換。
交換してもらった方での炒め物はあえてやっていないので、使い方が悪かったのか品物が悪かったのかは今のところ分からずじまい。
取り敢えず『ヘラ絞り』という加工技術で作られた工芸品を購入してみた、というところで及第点にしている。
その後アウトドア機材群では早々に3軍あたりになってしまった。台所の調理器具棚の片隅に納められ、ゆで卵をつくったり、家で袋ラーメンを作ったりするときに偶に使われている。