今年の3月に発見された彗星。
7月初旬に目視で見れるほど彗星が近づくという事で注目していたのだが、長雨のせいでその機会に恵まれなかった。
日没後1時間、北西の方向、高度は20度程度。
自宅の庭からはあの辺かなと睨んでいたのだが、20時30分を過ぎても見れない。
困っていたところ周天会長から撮影中に北極星の真下にあるという情報を頂いた。
想定すると目の前の家に遮られている。
道路に出て、目の前の家をかわす位置に立ってみるが、周囲の街灯などで目視で見えない。
とりあえず望遠ズームレンズを広角側にしてそれらしい位置を捉え、長時間露光をかけると写した画にぼんやりと彗星の尾らしきものが見えた。
こいつだ!!
目視で見えない。撮影した画像を確認しながら彗星を画角の中心に持って行き、何とか様になった。
ピントも途中でズーム域を変えたりしたので結構当てずっぽう。
低い。今にも山の稜線に隠れそう。
想定外の低さ。20度ってこんなに低かったんだ。
他の星に対象を合わせてピント合わせしてる暇もない。
ロケーションなんか気にする暇もない。
目視で見れるとは聞いていたが、市街地じゃ結構きつい。
いやー、久々に逼迫した撮影でしたな。
それでも彗星をこうやって撮影したのは初めてだ。
とりあえず今回は「記録写真」という事で。
7月末までは見れるらしい。地球からは離れて行っているので光度は弱くなるものの、高度は高くなるの予定らしい。
写真の撮影時刻は21時02分。その後5分もたたないうちに稜線に消えた。
くそー。あと30分早く彗星を捉えていたらもっと構図やピントを追い込めたのにねぇ。今度はロケーションも考えて撮影してみようと思う。
晴れた日、日没後、北西の空を見上げて彗星観察なんて皆さんどうでしょう?
当地は晴れた日は当面少ない感じだ。とほほ。