蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

黄昏時

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3か月続いた研修も終わり、明日から本格的に現場復帰だ。

長いようで短いような。とりあえず終わった。ひと段落。

打ち上げの飲み会をやってただ今帰宅。

明日仕事なので、俺はお酒は飲んでないけれど。

休みとればよかった。

 

 

 

 

 

登山の事。

富士山でウェブ中継しながら山頂をうろついていた人が実況中継中に滑落したらしい。

ここ数日話題になっていて、7合目付近だかで発見されたが、性別も人相も判別できないような状態だったというニュースを聞いた。

ニュースでは雪山では必須のアイゼンもピッケルも装備していなかったのではないかと検証されいてた。

独立峰の富士山は冬になるとスケートリンクを斜め45度にしたような斜面になるらしい。そしていまの富士山は冬だ。

草木の無い岩と、固く凍り付いた雪の斜面。

炭素と酸素と水素の化合物にカルシウムの骨格を詰め込んだ水袋が滑り落ちると、どうなるかは大体想像がつく。

自己顕示欲、自己満足、承認欲求、自己責任、責任問題、過熱するSNS、実況生中継・・・。

世の中はだんだん物事が複雑になってきている。

 

死者に鞭打つつもりは毛頭ない。

山に入るという行為は、ヒマラヤであろうとそこらの低山であろうと(街で)生きるという事を捨てる事に違いないから。
そして一刻にせよそれを捨てた対価として日々の暮らしの中では絶対得られない、出会えない何かを分けていただくのだと。

山に分け入るならば、無事戻るのは義務。

大自然の中では、我々はあまりに脆弱であることを忘れるなかれ。

合掌。