蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 深入山雪中行

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例年通りの冬。年末年始の寒波で中国山地は雪に包まれるのが標準だ。

ここ数年は暖冬という事もあってか積雪量は乏しく、いまいち雪山を楽しんだ印象が無かったのだが、しっかりと冷え込む今シーズンは当初から雪を楽しめそうな雰囲気だった。

情報を漁ったところ、深入山もしっかり積雪している様子だったので足を運んでみた。

周辺にはスキー場が多く国道が通っており、降雪が多いと除雪もされていることもあって、現地までのアクセスはしやすい。

また、雪山となった深入山の登山口は「いこいの村ひろしま」という宿泊施設の駐車場で、日帰り温泉も出来る場所なので、何かと便利である。

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夜明けと共に入山。

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朝日が山を照らしていた。

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山には山頂までトレースを頼りに山頂を目指すようにした。

何名か入山している人がいたが、どれも背中にはスキーやスノーボードを背負っており、バックカントリー目的の登山客が多いようだ。

草原の山という事もあって、雪に覆われるとバックカントリーを楽しめる山になる。

新雪をかき分けて滑る醍醐味はスキー場では味わえないであろう。

山の斜面にはいくつもの滑走跡が刻まれていた。

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入山時の気温は‐4度。それも陽が上がれば気温が上がる。風も無く快適な山行となった。

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純白の雪の斜面が眩しい。

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天気は曇りで快晴は期待していなかったのだが、何とか往路の午前中は気持ちのいい天気に恵まれそうだった。

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やっぱり青と白のコントラストは気持ちがイイよね。

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一応雪山装備の確認という事も兼ねて、アイゼン、ワカン、ピッケルを装備。

まぁ、これくらいの雪山なら必要はないんだけどね。昨年は雪山に行っていないこともあり、丸々一年以上使っていないこともある為自分がきちんとつかえているかの確認。

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登山路分岐点看板まで目前、山頂まではあと少しだ。

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夏山だと明確になった登山道があるのだが、積雪すると登山道ごと埋もれてしまうため標識はあまりあてにならない。トレースも比較的傾斜が緩く、最短のルートで付けられることが多い。

ラッセルやツボ足で登山をしたいのならば、トレースを使わず自分でルートを考えて登るのもありだ。

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山頂まであと少し。

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登頂!山頂は北西から強い風が吹き付けていた。

遮るもののない山頂は吹き付ける風で凍り付くばかりで積雪は少ない。

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遠くは霞んでいるが、周辺の山々は当然の如く雪に覆われている。

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東側の東屋を目指す。そういえばこの東屋は椅子もテーブルも無いんだっけ。

しかも北斜面に近いこともあってか、東屋内部は豪雪。ここでの休憩は厳しいな。

東屋の奥には北斜面を周回して南登山口へ至るルートがあるのだが、積雪が酷く、ルート確保が難しそう。樹林帯になることもあって分け入る人はいないようでどのトレースも引き返していた。

景観がさして良くないルートなので、俺も同様に山頂まで再び引き返し、ルートファインディングしながら、南山口に至ることとした。

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目標は西にある東屋だ。

以前職場の先輩と鍋パーティーをしたところだ。
ikazuti-d.hatenablog.com

 

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新雪の斜面をツボ足で下り、付近のトレースに合流した。

やはりこの山では林間に入っても面白くないため、皆ルートを外して歩くようだ。

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さぁ、ここで小休止。

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今日は粉末甘酒を湯で溶かして体を温める。

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休憩後林間部の登山道を下り、下山した。

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山頂では青空が見えていたが北西から雲が風に乗ってやってきた。

丁度雪がちらつき始めた頃に下山。

駐車場まで雪原を歩く。

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次は何処の雪山に足を運ぼうかな。

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往路:1時間40分

復路:1時間30分

久しぶりの雪山だったのでゆっくりと雪景色を楽しんだ。

往路ではアイゼン。復路はツボ足でルートファインディングする為、ワカンを着用。あれだけトレースがついていたら、足には何も装備を付けずとも良かったかもね。緩やかな雪原であれば浮力の高いスノーシューが欲しいなぁ。