実家に用事があったため帰省する際についでに一山と登った場所。
入り口標識には大平山とあるが、最終目的地はさらに奥の貫山だ。
天気も良く、緑も濃くなっていると考えて足を運んだ。
午前中からだったが、少し入りが遅かった。
梅雨明け宣言と共に一気に気温が上がり、この日も時間が経つにつれてじりじりと気温が高くなってきた。
山口の秋吉台と比べると岩は丸く、表面はつぶつぶしており同じカルスト台地とはいえ、個性がある。
標高を上げるにつれて見渡せる範囲が広がる。
カルスト台地はとても広大で、ついさっきまで都会の中を走ってきたとは思えない景色が広がっている。
草花も夏の様相になってきた。
丸みを帯びた石灰岩があたり一面に広がる。
こういう広大な景色がとても好きだ。
天気も良く、登山日和。
と、言いたいところだが、とても登山に適している天気ではない。
とにかく暑い。暑すぎる。気温も湿度も高いのでかなりしんどい。
貫山目前にして後悔した。
開放感あふれる景色に囲まれた登山道。
当然遮るものは無いので照り焼き状態。
一応暑いのは想定内だったので水は多めに持ってきていたが、ぬるーい。
今度はサーモスにキンキンに冷えたお茶でも入れてこよう。
とにかく体を内側から冷やしたい。
貫山山頂までもう少し。
最後の急登はもはや修行に近い。
山頂到着!!山頂は無数のトンボが乱舞していた。
到着したと同時に吹き上げる風が雲を作り周辺の景色を隠してしまった。
気温が上がった昼近くになるとこうなることもあるわな。
北九州の街並みが一望できるそうだったが、お預けとなった。
山頂で小休止しクールダウン後、停滞することなく下山開始。
吹き上げる上昇気流が渦巻いて雲になっていた。
普段は嫌だが、ひと雨降ってくれと想った。
暑い暑い。山焼き後の新緑の季節がベストかなぁ。
じりじりと照りつける太陽。じとっとした肌触り。遠くで聴こえる蝉の声。
青い空。高い雲。
夏だ。
往路:吹上峠駐車場から大平山を経由して貫山山頂へ。 1時間40分
復路:往路から南側の遊歩道を経由して吹上峠へ。1時間20分
地図上には様々な道がある。これ以外にも地図にはない踏み跡がたくさんある為、方向感覚だけはしっかりしていないと、外れたところに下山してしまう可能性がある。
ひたすら草原。そして700m程度の低山の為、夏場の登山散策は熱中症対策は必須。こまめに水分補給をして臨みたい。
干からびるほど汗をかいた。体が乾いたらあちこちに白い砂が付着しているなぁと想ったら、自分の体内から出た塩分だった。
3時間程度の登山だったが、暑さの事もあって疲労感は丸一日山の中を縦走したときと同じくらいの疲れに感じた。
夏用の行動食とか考えておこう。
盛夏となるこの時期は登山最適時期とは言えないだろう。
ベストは秋吉台と同じく新緑の5月かススキの11月頃かな。
登山だけでなく、自然観察や鍾乳洞見学など見どころは多いようだ。