いつもの通り、トレーニングに右田ヶ岳に出向く。
登山者駐車場には何故か沢山の常連さんが集まっていた。
そのうちの良く話をする常連さんの一人から
「NHKが右田ヶ岳の取材で来るので一緒に山を登ろう。」
と、いきなりお誘いを受けた。
常連さんたちとはいつも山頂で出逢ってお茶をするだけで、本格的に一緒に登ることが無かったし、何よりも『登山の取材現場に同行できる』というなかなかレアな体験を出来そうだったので快諾した。
メインゲストは右田ヶ岳の常連さんで数千回登っているというおじいさん。
俺を含め、他の常連さんは『賑やかし』といったところだ。
いつものメンバー。俺の親より年上の人ばかり。
ほんと元気がいいわ。
13名ほどの常連さんと、NHKのアナウンサー、カメラマン、音声さんで山を進む。
途中でインタビューや撮影構図、構成を練るために止まったり進んだりの繰り返し。
いや、まぁそうだろうねぇ。
直登分岐で取材班は直登。常連パーティーはここで塚原本登と直登の二手に分かれる。もともと直登でトレーニングと想っていたので取材班に随伴することにした。
直登は右田ヶ岳の中でも随一の眺望の場所。
急な斜面に苦戦を強いられるが、取材班の速度に合わすと息も上がらないペースだった。
アナウンサーの人は慣れている様子だったが、カメラマン、音声さんはかなりばて気味だった。
そりゃそうだろう。
あれだけの機材を担いで不安定な直登の道を進むのだ。
アナウンサー曰く『こういう状況でも対応できる人を選出している』との事だったが、時間が経つにつれて気温は上がるし、日影は無いしで大変だろう。
本来ならとっくに登頂している時間だ。
この時期は時間が遅くなればなるほど暑さ増し、比例して過酷さが増す。
これも撮影の為だ。
ペースもゆっくりだし、のんびり行くさ。
田中陽希のグレートトラバースだったり、イモトアヤコのイッテQ登山部だったりの撮影はもっと過酷だろうし、撮影隊も主役以上の熟練者でないと話にならないだろうと感じた。
音声さんなんてカメラに音を取り込むのにずっとケーブルで繋がってるしね。
そんな状況で登れるルートでもないので、装備を収めたり出したりとこれまた大変そうだった。3点確保してないと危ないしね。
それでもこのルートは絶景ポイントが多いので面白い画はたくさん撮れただろう。
山頂には塚原本道を進んだ常連さんたちが出迎えてくれた。
山頂に到着し、常連さん取材スタッフさんとコーヒータイム。
インタビューされたりしたが使われるかは不明。
取材に同行できるなんて人生でそうそう無い出来事なので、いい社会勉強になりました。
常連さんたちは山頂でゆっくりしている様子だったが、昼はとうに過ぎていた。
下山時刻を考えると俺は限界だったので、山頂で皆に挨拶してお別れをした。
いい経験でしたな。
往路:直登 2時間30分
復路:塚原ルート 35分
普段1時間ほどで登頂できるルートだが、構成をねったり構図を変えたり、途中のインタビューやアナウンスを入れるのでとにかく停滞を繰り返した。
当然と言えば当然の話。
沢山の機材を持つ撮影班もいるのでペースはそちらに合わす。
復路はトレラン気味に下山したので早かった。
べつにドラマや映画の撮影ではないので、当ブログにその時の記録の一部を書いても問題あるまい。
さて、どんな仕上がりになるのかは楽しみ。
誘ってくれた常連さん曰く、6月28日午後6時の「情報維新!やまぐち」の番組内で放映されるという事だったので録画しておこう。