蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 パサール満ちる月の祭り 4


何日目の夜だったか・・・。
もうよくは覚えていないが、皆が寝静まった夜のこと。
月が沈み、空が星で満たされたその夜、一人焚火台に薪をくべて火を付け、それを肴に酒を呑んだ。
とても静かな夜で、時間を忘れるほど暗闇に揺らめく焔を見つめた。


焔には人を魅了する何かが、確かに在る。



鳴り響く太鼓。
揺らめく焔。
満ちる、月。


その夜、ステージには焔が舞った。




火を天に向け吹き上げる。
其れは、始まりの合図。
















・・・にゃん太さん・・それやって入院してませんでしたっけ?
完全復活!!?

【写真撮影はすべて広島ポイ部のkazuさん スペシャルサンクス!!】

トークバム、不知火、TAIMATU、ケンジ君、タカコレインボーさん。
総勢8名のファイヤーパフォーマンスショー。
火で出逢い、そして一緒に暴れてきた仲間たちと再びここパサールで・・・。


最高の夜でした。



途中で俺が、ポイを絡ませて、千切ってしまうトラブルがあったけど、何とかステージになったね。
焔を纏って飛んで行ったポイはなんとkazuさんに直撃。
無表情・無動作のkazuさん・・・。
全く動じないその姿を見た周防アマゾネスのメンバーから『豪傑』の称号を捧げられたそうだ。
俺はかなりヒャットしたが、ある意味そんな豪傑のkazuさんにキャッチして頂き、変な意味ちょっと安心したよ。
あわてて火のついたポイを素手で回収したけど、無傷だった。
これぞ火事場の馬鹿力(ちがうか)。
うーん。精進足りんなぁ・・・。



おまけ。

実は祭り二日目にも少人数でミュージシャンとセッション。
その映像も撮影していたので、ここで紹介。
不知火、TAIMATU 、タカコレインボーさんで共演。
ステージセッティングしてくれたひらってぃ〜ありがとうね。



こうして、パサールの夜が過ぎて行った。


翌日の予定があり、祭り最終日を残して、ステージ終了後そのまま撤収。
かなり後ろ髪を引かれる思いだったけどね。
素敵な旅だったよ。


共に過ごしたメンバー達と再会を約束し別れる。
皆向かう方向はばらばらだ。


再び『祭り』という世界を目指し各地へ移動する者。
一瞬の夢のような『祭り』という世界から目覚め、ありきたりの日常へ戻る者。


そして、俺はまたあの日常へ戻っていくんだ。




月が西の海へ沈み、再び太陽が昇った時には皆それぞれの道を進んでいる。



何を求め、
何を探し、
何処へ行きつくかは、
人それぞれ。



夏の放浪者たちが少しの間、この『うたかたの夢』に集まっただけなのかもしれない。



また、どこかで逢いましょう。