この日がやってきた。
3年前のとも人のお祭りで、偶然遊びに来ていた太鼓ユニット我龍の代表が広島ポイ部の演舞を見ていてくれて、是非一緒にやらないかとお誘いを受けていたのだが当時は十分な実力もなく、物怖じしてしまっていた。
あれから今年のとも人のお祭りのミーティングで決起し、とうとうこの日を迎えた。
台風5号の進路に一抹の不安を抱いたが、絶好のお祭り日和に恵まれた。
早々に広島ポイ部の出演メンバーは現地入りし、最終打ち合わせ。
ちょっとしたディキャンプとなった。
会場も夜からの開演をめざし、着々と準備が進められる。
出来上がってくるステージをみて、今までと比べあまりにも本格的だったため、緊張が高まる。
出店にバルーンアートの販売があったので、バルーンアートに精通するメンバーがお邪魔して遊んでみたり、会場自体の雰囲気も良かったこともあってか、本番前でもリラックスして過ごせた。
地域密着のイベントのようで、子供たちから家族連れ、年配の方など、沢山の人が開演と共に会場に集まってきた。
出店もそれなりにあり、どれも地元の人たちの手作り。
価格も驚くほどリーズナブルな上、メニューも多く、出演でバタバタしていなければ食べ歩きをしてみたかったくらいだ。
車の陰で隠れてミーティング。時間が迫ってくるにつれ緊張しているメンバーもいたり・・・。
会場には万が一にと、地元消防団の方々まで駆けつけてもらい、消防車から消化ポンプまで準備万端だった。
地元密着という強みだろうか。このがちっとした感じが素晴らしい。
さて、太鼓の音と共に本格的にステージが盛り上がってきた。
和太鼓だけでなく色々な種類バンドが出演しており、とても新鮮だった。
広島ポイ部の出番は、このイベントのメインディッシュ『我龍』の一曲目から。
会場を『我龍』に変える為の一番槍。
今宵、全員が魁。一枚目。
歩み進むは百鬼夜行。
バックでは『我龍』の生演奏。
きっちりと仕上げられた音響システムから流れ出る音圧は迫力満点で一気に会場が沸点に達する。
こんなすごい音でファイヤーショーをやるのは初めてだろう。
我龍のリーダーが広島ポイ部のファイヤーパフォーマンスを見てくれていた時に、この音のイメージをもっていたそうで、この曲でファイヤーパフォーマンスをして欲しいという要望だった。
いわゆる課題曲ってやつだね。
そして、我龍さんのステージの合間で、自由曲にて演舞。
ファイヤーショーなんて生で見るのは初めてな観客が多かったようで、すごい歓声を頂くことができた。
これから我龍さんのステージに移行するのだが、終始会場のテンションは高く素晴らしい盛り上がりだった。
こんなに素敵なステージは生まれて初めてだろう。
人生経験としても非常にいい経験をできたと思う。
ステージ終了後にも、観客の子供たちや、おじさんおばさん、ほかの出演バンドの方々にもすごいファイヤーショーだったと絶賛の声を沢山いただきました。
出演した広島ポイ部のメンバー。お疲れ様!
このステージは100回練習しても経験することができない経験だと思う。
そして、広島ポイ部の裏方で撮影やら細々した雑務をやってくれた友人たちにも心の底から感謝です。
とても充実した1日になったよ。
『ただのサラリーマンの休日が、こんなステージに出演ってすごい事だよね。』
メンバーとステージを後にする暗がりの道でしみじみと語った。
言葉では語りつくせない想いと、ステージの余韻が今でも残る。
熱気と歓声、凄まじい音圧。
何処か白昼夢の中にいるような意識と焔の感覚。
ステージ裏で見た煌々と輝く月。
暑い暑い夏。
高校時代に部活に没頭し、熱い夏を仲間と過ごした。
あの時の青春時代の様な感覚を、広島ポイ部と再び味わう。
オトナの部活動。なかなかイイんじゃない?
広島ポイ部 出演者 A☆P DAISUKE ニクロム・ケイン オカ君 ひろ君 むーちゃん
SpecialThanks よっちゃん コウキさん ミロ 太鼓ユニット我龍