眼下に伸びる紅の尾根。
移りゆく季節で美しい景色の一つ。
春夏秋冬を奏でる景色が目の前に広がる。
眼下には紅葉に染まった尾根が続いていた。
尾根を進めば三俣山の北峰。お鉢巡りの周回コースになる。
見渡す限りお鉢は紅葉最盛期。
行かない手は無い。
スケジュール的にもお鉢巡りの時間も加味しているし、天候も悪化する気配はないので風景探訪の為、先へ進む。
見渡す限り赤や黄色に染まった幻想的な世界が広がる。
立ち止まっては振り返る。
飽きるほど眺めていたい風景。
紅葉シーズンに各地へカメラを持って出かけていたのだが、これほど美しく紅葉に染まっている風景を見るのは初めてだった。
遠く見える大船山の山頂も紅葉に染まっているのが見えた。
この時期、九重連山は何処をとっても美しい紅葉に染まっているのだろう。
『登山』という趣味をしていなかったら見れていない世界の一つだろう。
まだまだ世界は広い。
きっとこの山域以外にも同じように美しく染まる景色があるに違いない。
三俣山北峰へ到着。山頂標識は簡易的なものだった。
北峰を踏むにはお鉢巡りのルートしかなく、道も狭く険しいので、立派な標識を立てるのは困難だったのだろう。
さらにお鉢を進み、三俣山南峰へ。
三俣山南峰へ進む道も紅葉に染まっている。
あの尾根を伝ってここまで来たんだなぁと振り返って感慨にひたる。
お鉢の中心部にある火山湖にも足を運べるようで、火山湖から見上げる稜線も気になったが、時間の都合が取れなくなる可能性があったため今回は割愛した。
美しい紅葉の稜線を抜け、休憩ポイントにしていた南峰へ到着。
お昼時という事もあって、この山頂を訪れる登山客は昼食をとっていた。
定番の袋ラーメン。これから先も長いので山賊にぎりで腹いっぱいに栄養補給。
シンプルな食事なのだが山頂で食べると、とにかく旨く感じる。
さて、昼休憩も切り上げて行動に移す。
このままⅣ峰というピークを踏み、お鉢巡りを完遂させて登ってきた時と同じルートを辿ることも考えたが、時間的にもかなり余裕があるので計画を最長周回ルートプランへと移行した。
以前からこの山域で立ち寄ってみたい場所があったからだ。
ルートは南峰から三俣山東斜面を下るルートだ。
国土地理院の地図にはルートとして記載はあるものの、現地の看板等では記載がなく、案内標識も設置されていないルートだ。
地形図を読み取った感じと事前に収集した情報によれば、傾斜がきつく急登で上級者向けのコース。南峰で休憩している複数のパーティーがそのルートに入って行ったので、まるっきり通れないというわけでもなさそう。
次の目的地までの最短ルートでもあるので、周囲をよく確認しながらそのルートへと分け入る。
事前に情報を持っているのとそうでないのとでは、分け入るときの心構えは格段に違ってくる。
事前の情報収集は重要だ。
なるほど、なるほど。
きっつー。
ちょっと、写真を撮る気になれないわ。
慎重に慎重に。
つづく。
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