連休前に一通のメールが届いた。
『新しく立ち上げたバンドでライブをやるので遊びに来てほしい。』
メールの発信者はあの、タニオタニスケだ。
スケジュールを見てみると連休入りしていて予定は空いていた。
俺はその問いかけに快く承諾した。
あれ以来何度かお誘いがあったものの、都合がなかなか合わなかった中で、いつかバンドスタイルの彼のライブを見てみたいと考えていた時の事だった。
場所は周南のライブハウス『RISE』。
地元ではなかなか有名なライブハウスだ。
お客さんも多く、最前列で楽しんでいる人が多かったし、会場は良い盛り上がりを見せていた。
客層を見ても年齢層が若いし、演者も若い人が多く、重低音の鳴りひびく箱で音楽を聴くのはとても新鮮だった。
最近の音楽事情でいうとCDを買う事も借りることもめっきり少なくなってきた。時代が進んで、『気に入った音楽はダウンロード』という時代に取り残されてしまった感が否めないが、それでもCDは売られているわけで、手に取らないのは、気に入った音が通常の日常生活で耳に入ることが無くなったからだろうと考えている。
流行の音楽も追わなくなってしまって久しい。
ランキングを見てもアイドル音楽ばかり。
それを否定するつもりはないが、俺は嫌いだ。
世の中にはテレビやラジオで活躍しているミュージシャン以外にも沢山の人が音楽活動をしている。彼らの活躍する場所はCDの陳列棚の上ではなく、小さな町のライブハウスだ。CDにはないライブ感がきっとここにはある筈。
初ライブお疲れ様。
またライブやるときは誘ってください。