蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

街角スナップ

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インスピレーションだけで撮影する。

下準備も特になく、今あるその場をいかに面白い雰囲気で切り取れるか。

機材に何を使ったかとか、どんな場所で撮影したのかは重要なことではない。

評価は自分がすればいいと思う。

それも写真の醍醐味の一つと考えている。

 

想うところ。

 

神戸ルミナリエで道路に水をばら撒いてその水たまりに反射したイルミネーションを撮影していた集団が『マナーが悪い』と槍玉に取り上げられていた。

これも演出と言えば正解だし、もとは鎮魂の儀式に非常識な事をするのは如何なものかと思うのも正解だろう。

レフレクションの写真(水面に反射する類の写真)を撮りたければ雨の中撮影すればいいだけで、水をばら撒いた正面に一列に並んで撮る写真は軒並み皆同じはずで、やっていて面白いんかなとも思える。

まぁ、仲良しグループでやっているとそう思うんだろうねぇ。

もっと感性をインスピレーションしようよ。(←意味不明)

 

語弊はあるかもしれないが、ルミナリエなんかは俺にとっては客寄せパンダである。それにつられてきた客に無礼だなんだと言うのもなんだかなぁ。

そんなマナーの悪い集団に「カメラマンとしてあるまじき行為」などと特に被害を被ってもいない第三者が正義感丸出しでなじるのも、また滑稽な姿だ。

俺も自身が気付かぬうちに似たようなことをしでかしているのかもしれないので大きくは語れまい。

 

昨今は『インスタ映え』が取り沙汰されており、如何に沢山の「いいね!」がもらえるかが大事になってきて、「とにかく映える写真を撮れれば勝ち(価値)」という風潮が少なからずあるように思える。

だから、宣伝効果を狙う『写される側』もそれを狙って派手になる。

俺もインスタのアカウントを所有して、ここで掲載している写真のごく一部を載せているので「こういう派手な写真を撮り、沢山のハッシュタグと沢山のフォロアーの数を駆使すれば大量のいいね!が貰える」という傾向は概ね理解できている。

ここに写真を残すのは、備忘録も兼ねてやっぱり自分が辿ってきた流れや撮影してきた写真をどこかの誰かに見てもらいたいという気持ちがあるわけだし、それを否定するつもりもさらさらない。

 

初めてカメラを手にしてもう15年。

せっかく写真を趣味にしたのだから、撮影する楽しみやその瞬間を切り取る感性を大切に、評価はまず自分がすればいい。

所詮、趣味道楽。

何処かの誰かのいいね!はただの副産物でしかないことは確かだと想う。

 

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