同い年の革細工職人が店主を務める『RASTIC(ラスティック)』で購入した革のショルダーバック。
手に入れたのはおよそ9年前、ちょうど結婚したての頃で、結婚祝いで少し値引きしてくれたのは今でも覚えている。職人の彼とは嫁さん共々古くからの友人で、嫁さんが使っている財布も彼が造ったものだ。
それ以降、そのバックには日常で愛用するカメラを入れて持ち歩いていた。
普段出掛ける時は必ずカメラを持ち歩いているので、ちょっとした買い物からバイクに乗る時、遠出する旅行なんかでも肌身離さずこのバックが傍らにあった。
それなりに機材を入れていた事や、とにかくよく使い込んでいたこともあってベルト部分が裂け始めているのを発見したのは夏の終わり頃。
これを肩にかけてバイクに乗ることもあり、突然切れたりしたら嫌なので、早いうちに直しておきたいところだったので、直接『RASTIC』にお邪魔して修理と諸々の手入れも含めてお願いする里帰りとなった。
なんやかんやあって、クラフト関係の屋外イベントでよく出逢う事はあったのだが、山口市に移転してからお店を訪れるのは初めてだ。
彼は俺が趣味で革細工をやっていることを知っているので、修理の話をしたら開口一番、「自分でで出来るでしょ。」って言われた。想定内。いや、そうなんですけどね。
挑戦してみようとは何度か思ったけれど、ちょっと自信が無いのでやめた次第。
今回はベルト部分を全取り替えで、あまり印象が変わらないように同じようなカラーの革を使ってもらう予定。見せてもらった入荷したての革は今のベルトよりも厚手の物だったので造りはもう少し頑丈になるかな。
久し振りという事もあって、長居して革細工話に華を咲かせましたな。
かなり高いクオリティで、自分オリジナルの物を永く使おうと想うならお勧めのお店。
素材も造りも品質が高いので、同じ革細工をやってる身としては、彼からの言葉の端々に学ぶことは多い。
また永く使うつもりなので、ここでしっかり補修してもらおう。
本当は、オーダーして購入したほうが店主としては良いのだろうけど。
ぼちぼち自分の手持ちのアイテムも痛みが激しくなってきているので、暇を見つけて修繕しようかね。