蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

革細工職人


ショルダーバック!
とはいっても自分で製作したわけではない。
『RASTIC(ラスティック)』というプロの革細工職人をやっている友人から購入した。
以前から彼の店舗に商品として陳列されていたものに興味をそそられており、何時か欲しいと想っていたアイテムなのだ。


内側には帆布が貼られており、頑丈で使いやすい作りになっている。
作りも非常に丁寧でしっかりしており、さすがプロの手仕事と思わせるところがまじまじと見れば見るほど随所にちりばめている。
俺自身も革細工をやっているのでなおさらそう強く感じたのだろう。
デザインも、強調しすぎないシンプルなデザインで男性でも女性でも手にして違和感のないものだ。
使っている革も普段俺が使っている武骨なサドルレザーとかではなくて、柔らかく優しい手触りの鹿革だ。



俺が革細工を始めるきっかけとなった人物がいるのだが、その彼も同じくその職人に影響を受けこの世界に入ったそうだ。
彼の事を知った頃はまだ店舗を持たず、アート&クラフトという職人青空市場でキーケースをたくさん作って販売していたのを覚えている。


このバックをつくった彼は俺と同い年。
同じ人物を師に持つが自分で店舗を切り盛りし、片やアマチュアで趣味の範囲で気が向いた時だけ革細工をやっている。
不思議にも作る製品は師匠は『南米系デザイン』、彼は『ヨーロッパ系デザイン』、俺は『バイカー系デザイン』と各々デザインがバラバラだったりするのが面白い。



彼の職人としての生き方や彼の工房の姿は、まさに俺にとって理想郷だ。
だけど『そんなに甘い世界ではない』という彼の言葉は、革細工をアマチュアながらやっている身としては十分に理解できる。
デザイン、設計、製作販売、それが売れるのか、売れるものはなんなのか。
俺のような雇われサラリーマンと比べると考える範囲は莫大に多い。



プロとアマチュアの関係は実に絶妙で、革細工の話や愚痴を店を訪れるたびにお互い言い合っている。
この会話がとても心地良い。革細工の話をできる相手が正直少ないからかもしれない。
『1デシ200円とかじゃ商売になんねぇよ。』


革細工を始めるきっかけとなった師匠がオーダーメイドで作ってくれたウエストポーチ。
『RASTIC』のショルダーバック。
そして俺が作った長財布とツールケース。
いま、俺が纏っている革細工の製品たち。

彼は今日も素敵な作品を作っている。



オーダーもやってくれるので、世界に一つだけの逸品が欲しい方は是非!


『RASTIC(ラスティック)』ブログ
http://rycw.exblog.jp/