すげーニッチな事を備忘録として記録に残す。
今更ながら、エレクトーンを演奏している動画を撮影するときに高品質の音を取り込むにはどうしたら良いかという件で、インターネットなどの情報を漁って見聞したことを書き記しておこうと思う。
演奏など客観的に出来栄えを評価しようとしたら動画撮影が非常に便利だ。
演奏の具合をスマホなりカメラなりで撮影しようとしたときに単純に動画モードで撮影すると、せっかくのエレクトーンの音源品質が活かされないままになってしまう。
たとえば、鍵盤を押した時の音だったり、周辺の生活音が動画撮影の際に紛れ込んでしまう為、純粋に演奏音源としての品質が良いとは言えない状態になってしまうのだ。
そんな中、義理の妹がエレクトーンの音源を直接ライン入力してスマホで動画撮影をしていたので、当方も取り入れてみた次第。義理の妹も嫁さん(姉)に影響を受けて同じエレクトーン買ってやがるの。
音楽・音声機器関係、エレクトーンの機能に関しては全くの素人なのだが、普段撮影する機材であるハイエンドモデルのデジタル一眼レフや、エントリーモデルのミラーレスカメラには当然のごとく音声入力用の3.5mmジャックを搭載しているので、興味が沸き試してみる価値ありと想ったのだ。
まぁ、高品質の音を取り込もうと思ったら外付けのマイクを取り付けるのは当たり前の世界らしいしね。
ちなみに、
エレクトーン YAMAHA STAGEA ELS-02C
撮影機材は
一眼レフ NikonD4 NikonD810
ミラーレス Z50
スマートフォン SONY Xperia5Ⅲ APPLE iPhone8
と一般家庭には無いくらいの機材が各種取り揃えられている。
Gopro HERO10も撮影機材として含まれるが別売りのメディアモジュラーを所有していない為、ライン入力は出来ないので今回は割愛した。
で、ライン入力をするには・・・。
エレクトーン下部にあるAUX端子を利用する。
録画機材がエレクトーン側の音声出力を受け取る必要があるので、AUX OUTの二つのジャックを利用することになる。
素人考えだとこれはコンサートホール等で演奏する場合に外部スピーカーを利用するために備えられているものだろう。
コンテストの写真を見返してみれば無線機のようなものが付いているな。
ここにこのオーディオケーブルを付ける。
エレクトーン側のジャックは6.35mm。今持っている機材はミニプラグと言われる3.5mmのプラグなので、変換も兼ねた写真のタイプのオーディオケーブルを購入した。
ケーブルによってはL/L+Rのプラグに一本挿せばいいだけのケーブルもあるようだが、アマゾンの初売りで本来は値段の高いL,R分岐タイプが安売りされていたのでこちらを買った。
このケーブルがあれば、マイク端子を持つ機材側に挿すことで直接エレクトーンの音源を動画撮影時に取り込むことが出来るようになる。
つまり、カメラはこのケーブルが一本あれば解決になる。
ただ、問題はスマートフォンだ。
今時はスマートフォンにプラグが無い物がほとんどのようだ。
イヤホンもBluetoothの無線タイプが主流になっているというのもあるのだろう。
幸いにもXperia5Ⅲには3.5mmプラグがあるのでこちらで話を進めることにする。
スマートフォンに搭載されているプラグは音声とマイクの入力を受け付けるように設計されているため4極タイプのプラグが採用されている。
上記のケーブルはステレオ音源の為3極のプラグ。
つまり、単純にこの3.5mmプラグをスマートフォンに挿しても使えないのである。
ただ、世の中は便利なものでこれを解決する変換ケーブルがあったりする。
これだ。
マイクとイヤホンを一つにまとめてスマートフォンに入力させる為の変換プラグだ。
プラグの違いはこんな感じ。
上がステレオオーディオの3極プラグ。
下がステレオオーディオとマイク用の4極プラグ。この4極プラグにもいろいろと種類がある様なのだが、オーディとマイク用の物を購入しておけば問題ないだろう。
マイク側のメスに差し込めばスマートフォンとの接続はOKになる。
が、ここで新たな問題が。
なんとAndroidのスマホだと標準でインストールされているカメラアプリだと外部からの音源入力を受け付ける仕組みになっていないのだ。
あーあである。
しかし、ここも便利なもので『Open Camera』というアプリを利用するとアプリ側の設定で外部入力に切り替えることが出来るようになるのだ。どうもAndroidだとこれ一択みたい。
が、幸いなことに所有しているスマホがXperia5Ⅲ。映像関係が主力のSONYが誇るハイエンドスマホという事もあって、独自の『CinemaPhotogaphy Pro』という映画クオリティの映像を撮影する事が出来るアプリが搭載されており、外部音声入力も可能だったりする。
前述の『Open Camera』との違いは、やっぱりスマートフォン本体が持つ映像処理だったり、手振れ補正だったりという機能をフルに使えることだ。
最近のスマートフォンは画角別に2個から3個のレンズを搭載していることが当たり前になってきている中で、『Open Camera』はレンズの選択が出来ず、カメラ部分の能力をフルに使えるアプリではないのである。
スマートフォンでiPhoneを使っていないだけでキワモノ扱いだが、レンズはZEISSだったり、画質は良かったりでやっぱSONYよ。(今回の件で『CinemaPhotogaphy Pro』ってアプリ初めて使ったけどね。)
で、最後にiPhone8になるが、いつの間にかプラグの搭載が無くなってしまって、外部との優先接続は唯一APLLEオリジナルのライトニングケーブル。
まぁ、これも世の中便利なもので・・・。
こういう変換ケーブルがあるわけですな。
これに4極プラグを差し込めば勝手に変換してくれて外部入力を受け付けるようだ。ソフト側も対応しておりiPhone標準のカメラアプリでも外部入力が可能になるとのことだったが上手くいかず・・・。ちくしょう。なんでやろ。
ライトニングケーブル純正品じゃないといけなかったかなぁ。中華格安品じゃダメか?
純正なんて高くて買う気がしないんだけど。
まぁまた調べて追記する予定。
自分のスマホとカメラで高画質&高音質で録画できるからとりあえず良しとするか。
ニッチな使い方だけどねぇ。
そこそこ安いケーブル一式で2600円程度の出費。
6.35mm~3.5mmの変換オーディオケーブルは2Mの長さを買ったけど、撮影の距離感的に長めの3Mの方が良かったかも。
そうそう。
YAMAHA本家のよくある質問でみてみたら、iPhoneで撮影するならUSB変換アダプタ―&ミキサー(YAMAHA製約6万円)を使用しろ!みたいな内容だったわ。おいおい。
これだけで、高品質なエレクトーンの音源が動画に組み込まれるのであとで出来栄えを確認したりするには十分かなと思われる。
動画編集で音声だけ後撮りして合成なんて手間も省けるので費用対効果としては申し分ないな。