蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

NEW WEAPON 2018 GOPRO HERO 6 BLACK

Be a HERO!!

今年年初から導入開始した新兵器、『GOPRO HERO 6 BLACK』。
アクションカメラというジャンルに区分けされるカメラで、小型軽量、体や道具の一部に取り付けて迫力のある映像を撮影するのに向いているカメラだ。

GOPROはそのアクションカメラのパイオニア的存在で、テレビで使われていることも多く、登山を始めた頃から便利なアイテムだろうなと思いつつ、メリットとデメリットの差があまりにも激しいので躊躇していた。
ここ最近の登山ではNikon D810を使用していたが、特に夏場や動きの激しくなる岩場などでは正直首からぶら下げたカメラが辛くなってきたこともあって導入に踏み切った。


最大のメリットはともかく軽い事。
今まで一眼レフ、ミラーレスからコンパクトまで一通り使って来たのだが、一番軽量な躯体だ。
持ち運ぶ分には全く苦にならず、最近の山行では軽量装備にシフトしているので、とてもバランスがいい。主に帽子に装着してヘッドランプのように使っているが、周りからは少し奇異の目で見られる。

ここ1か月程度このGOPRO HERO6のみで撮影を行い、ようやく手に馴染んできた感がある。
(最近の写真の雰囲気が変わったのはこのため。)

導入のきっかけは軽量化。
とりわけウルトラライト志向ではないのだが、軽量であることは非常に有利な点が多い。
重い荷物を背負うのとでは、体にかかる負担がやはり減るからだ。


新型となるHERO6だがちょうど発表時期に長年愛用しているNikonからも同じようなジャンルのカメラが発売された。後追いという事もあって新鮮味は特になかったが、好きなメーカーでもあったので色々そのレビューを見てみると軒並み酷評ばかり。
この手のカメラで重要なスマートフォンタブレットなどとの親和性が致命的に不評だったので、見限ってしまった。正直な話、カメラ関係でもNikonのソフトウェアのお粗末さには辟易しているところ。
長年培って来たノウハウで言うとGOPROの方が一枚上手だったようだ。
手持ちのスマホ、中華製タブレットとも問題なく接続して撮影から編集、アップロードまで一通りの事が出来る。


オプションで買ったのは、この3-WAY。
これ一つで、三脚、カメラグリップ、延長アームの三役をこなしてくれるので大体の撮影は事足りる。


三脚ネジに適合していないので、サードパーティー製の三脚穴1/4インチネジを搭載したジョイントを買った。


最大のデメリットはバッテリーの持ちの悪さだ。
流石にこれだけ小さいとバッテリーの容量にも限界があり、右田ヶ岳で撮影をしているとバッテリー1本は必ず空になってしまう。こまめに電源を入り切りしたりWifi接続をオフしたりすればもう少し持つが、動画5分程度の物を4,5本、写真を100枚ほど撮影したら限界な感じだ。
予備バッテリーは必須になるだろう。
幸いにもスマートフォン充電で持っていたモバイルバッテリーからの給電、充電も行えるのでここらへんも合わせて積極的に使っていく予定だ。
不安なところは、結構本体が熱くなる事。夏場の撮影が大丈夫か少し不安ではある。

ぱっと集めてこれがフル装備。
実にコンパクトだ。


撮影するだけならスマホでいいのではないかと思われるが、スマホのカメラとの決定的な違いはその画角だろう。

対角魚眼で15mmレンズと同等の画角。
魚眼独特の歪んだ画角を抑えた魚眼無効モードでは約24mmの画角。
この超広角の画角はアクションカメラの最大の特徴でもあり、スマホでは再現できないスペックだ。
馬鹿みたいに高価な15mm魚眼レンズを買うよりはこちらの方が安く済む。軽いし。
もともと20mm単焦点レンズを愛用して使ってきていたこともあり、一番好きな画角だったという事も導入のきっかけの一つだった。
空の色が青く、コントラストが高めに出力されるのは個人的に好みだったのでGOPROに対する好感度は高い。

一応、マニュアルでISO感度シャッタースピード、タイムラプスの設定を出来るので星も思ったより映り込んでくれたのは嬉しかった。モバイルバッテリーで駆動させれば一晩は余裕で持つ。

また、写真ばかりではなく、動画の方も撮影してみた。
広角ということもあって臨場感が出て、自分が見ている世界を再現しているので面白い。
使い方次第ではホームビデオも十分に可能だろう。
伯耆大山 6合目からシリセード】

【バイク車載 大平山ヒルクライム

【右田ヶ岳勝坂 岩登り】

水深10mまで耐えれる仕様なので、また違った画を撮れることになる。
色々と試せる幅は増えたと想うのでチャレンジしてみよう。

一眼レフでは撮影できないシーンがGoproにはある。


新たなアイテム。
出来ることが一つ増えた。
此奴らを組み合わせてガンガン使い倒していこう。





余談・・・。
アメリカのメーカーという事なのか、ある意味合理的という事なのか・・・。
詳細な操作方法が書かれた説明書と充電器になる様なものは付属されていない。
一瞬「え?」っと想った。
充電器は無く、次期トレンドになりそうなUSB-Cが一本付いているだけ。
基本スマホと連動させるんだから、その手の充電器持ってるっしょ?そっちの充電器でやってよスタイル。
無いんならPCのUSBから充電しな。
そんな感じだ。


説明書にしたって、だいたい厚めの説明書がついてるんじゃない?
付いているのは文字が書かれていないイラストだけの簡易説明書が一枚。
『ここ押して電源』『ここ押して撮影』くらいの内容。

起動したら、初回に使い方説明が表示されるのと、ヘルプ的な内容がメニューにあるのでそれで何とかしてくださいという、イマドキスタイルだ。
タッチパネルなんだしスマホ感覚で習うより慣れてくれ。
それでも詳しく知りたいなら、「ヤフーでググって、PDFをダウンロードしろ。」
そう感じさせる製品だった。
紙媒体なんて、やっぱり時代遅れなんだろうね。



ぼやぼやしていると、時代に取り残されそう。
ちょっとだけ身が引き締まる思いがした。