蒼天遊々な旅

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山行記 十種ヶ峰 ヤマシャクヤク探訪 (4/26)

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ヤマシャクヤク探訪の為十種ヶ峰へ。長門富士と言われる山容は県内の山の中でも随一の美しさだ。

一昨年くらいからヤマシャクヤクの撮影を試みていたのだが、開花時期から遅れて入山することが多く、最後の数輪が咲く程度の撮影しか出来ていなかった。

大体のピークの時期は把握していたので丁度フリーの時間と合わすことが出来たので早速入山した。

平日の入山にもかかわらず、駐車場にはたくさんの車が止められていて、ヤマシャクヤクの探訪に訪れる登山客で賑わっている様子だった。

普段、平日に登ると人と出会う事は無かったので、人の多さに驚いた。

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通称、ヤマシャクルート。なかなか急峻なルートで、尾根に取りつく斜面にはヤマシャクヤクが群生するエリアがあるルートだ。

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作業林道を進み本格的に登山ルートとなる。

10年ほど前に発生した豪雨でルートが流されたという事もあって、道はかなりガレている。また、谷底を進む道という事もあって、道中は尾根に取りつくまで展望は無く比較的急峻な道が続く。

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豪雨で荒廃した登山道も地元の有志や山岳会の手で整備されたそうだ。

環境保全も含めた地元の人たちの十種ヶ峰に対する愛は強い。

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ガレた谷を進むと尾根へと続く斜面一面が美しい緑に覆われる。

この辺り一帯がヤマシャクヤク群生地だ。

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斜面を進むにつれてヤマシャクヤクの白い花が目立ってくる。

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ちょうど見ごろのようだ。タイミングとしてはピークの時に来たと思われる。

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ヤマシャクヤクは一つの茎に一輪だけ花が咲くそうだ。

よく観察してみると、確かに。

ヤマシャクヤクを堪能した後は斜面から尾根に入り、山頂を目指す。

尾根に入ると眼下には徳佐の山々が見渡せる。

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砂の影響もあってか遠くは霞んでいたが、緑は若く森の木々は春の様相へと変化している。次第に緑は濃くなり夏の色へと変化するのだろう。

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山々だけでなく人の営みもまた変化の兆しがあり、広大に広がる盆地の田んぼには水が張られ、作付の準備が着々と進められている様子が伺えた。

この人の営みもまた季節と連動し四季折々の色を見せてくれる。

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山頂へ到着。

いやはや、最近は登山をサボり気味だったのでちょっとへばってしまったな。

雲一つない快晴で最高の登山日和だ。

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山頂でちょっとだけコーヒータイム。

早々下山する予定だったので、行動食を頬張ってコーヒーを飲んで下山した。

山頂ではちょうど昼時という事もあって、他の登山客は皆昼食の準備。

こんなに天気が良かったので、昼飯を持ってくれば良かったと少しだけ後悔。

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荷物を整え山頂を後にする。気持ちがいいほどの晴れ具合だった。

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熊笹が広がる広場を抜け。

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杉林の樹林帯を抜けて下山した。

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往路:ヤマシャクルート 1時間25分

復路:神角ルート 55分

 

経験値と現地で仕入れた情報だと十種ヶ峰でのヤマシャクヤクの開花時期は4月25日頃からピークを迎えるようだ。ピークの時期は桜並みに短く、1週間もしないうちに花弁が落ちる。

ヤマシャクルートは谷底のガレた道を行くことと、山頂手前のヤマシャクヤク群生地の斜面の勾配がきついので、安全性を考慮して登り専用となっている。

下りは勾配の緩い神角ルートで下山が定番コース。

十種ヶ峰自体は複数ルートがある。山頂からの眺望は360度の大パノラマで、心地いい山頂だ。

もっぱら、春先の気候が良いこの時期と、雪山と化したときに雪中訓練するときに足を運ぶことが多い。 

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