蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

確固たる正解は無く、試行錯誤を繰り返して最適解を導き出す。

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父ちゃんの小遣い全集中。革細工作業場がミニ四駆ピットに変わった。

子供の頃には高嶺の花だったベアリングをフル装備させた。

車軸部分、そしてフロント側だけだったローラーも一新してベアリング搭載の金属ローラーへ変更した。

知らない人から見ると本当に効果があるのかと疑われるが、こんな小さな車でも駆動系に潜在するロスが低減されることと、コーナー旋回時に壁にあたるローラーがベアリングになることによって摩擦抵抗が減りスムーズな旋回をすることで目で見てわかるほど速度が上がる。

子供時代には無かった知識なのだが、ベアリングに含まれるグリスが抵抗となっているそうだ。

現代の最新のセットアップではベアリングは脱脂成分を含む洗浄液で一度洗い、内部のグリスを完全除去して注油し直すことでさらに摩擦抵抗を減らせるという事だった。

パーツクリーナーは持っていないので手持ちのジッポーオイルを密封できる小瓶に入れてベアリングを全て浸して撹拌し、内部の油を除去する。

浸していた油もうっすらと変色していた。

油分がすべて飛んでしまうと抵抗は無くなるが油膜が無いため摩耗が進んだり錆びたりしてしまう恐れがあるのでKURE556を浸透させるように塗布。

粘度が低いので飛び散ってコースを汚したりしないように綺麗に拭きとってベアリングのセットアップは完了。

モーターも慣らし運転を行う事で電気を供給するブラシ部分を削り、整流子とブラシの接触面積を増やすことで電流の流れを良くし、本来の性能を引き出すことが出来る。

はっきり言って摩耗具合は確認できないのでインターネットの情報を参考に、通常使用する半分の電圧1.2Vをかけ無負荷回転で20分2セット。今使っているハイパーダッシュモーターのブラシはカーボン製で固いため長めが良いようだ。

こちらもベアリングと同様にセットアップを行う。

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いつも行くバージョンアップではなく、今回はゆめタウン防府のコースへ。

こちらは非常に広い敷地面積を利用して高低差のある立体的で長大なコースだ。

立派なコースがあるのは知っていたが、思っていたよりも大きくて驚いた。

夕方に出向いたこともあってか人がいない。貸切状態。1時間110円。

早速走らせてみると大径ホイールを使っていることもあり初速は遅いものの以前よりも圧倒的に速くなっている。

子供も俺もびっくりするくらい早い。

コーナーでの失速が無い。そしてパワーがある。

マスダンパーやブレーキのセッティングもそこそこ良いようでバンクやスロープでも安定して着地する。いよいよ最後のスロープ後のコーナーでコースアウトすることがあったが、驚くほどの速さへと変わった。

それでもランキングに記入されているタイムとは10秒以上の差だ。

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結構ぎらぎらした感じになってきたぜ。

各軸受けは丸穴ボールベアリング。

フロントローラーは2段式アルミローラー。

リヤはフロントについていたベアリングローラーを転用&追加。

コースアウトしすぎてせっかく塗ったボディが傷だらけになったが、それもまた良し。

ミニ四駆の性能を上げるグレード・アップ・パーツは汎用品やシャーシ専用品、リペアパーツも含めて驚くほどの種類。

公式のレースではタミヤ製のもの以外を使ってはレギュレーション違反だ。

自由気ままにやってもいいのだが、レギュレーションの範囲内で試行錯誤するのも今となっては醍醐味。

パーツもこれを付ければ正解というものが無く。各々にメリットデメリットがある。

デメリットを補うのに別のパーツを付ければそのパーツのデメリットに影響を受けたり、デメリットを最小限にするためにミリ単位の調整を施す必要もある。

走らせるコースによってもセッティングは大きく変わってくるだろう。

セッティングが決まったと思ったらコースが変更されるお決まりのパターン。

試行錯誤は繰り返さなければならない。

確固たる正解は無く、ただひたすらに試行錯誤を繰り返して最適解を導きだすのだ。

(コースを確実に周回するセッティングは無改造でノーマルモーターをのせたミニ四駆だと思っている。)

 

 

子供のミニ四駆にしては装備が豪華絢爛になったな。

今度はお手伝いで支給した小遣いで部品を買ってもらおう。

フル装備に見えても改造できる余地はかなり残しているつもり。

 

くそう。俺もマシン欲しくなったな。買うか~。

 

 

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