いつもの模型屋バージョンアップへ。今月の初め頃にコースレイアウトが変更されていたのだが、結局足を運べずじまいだった。ちょうど時間が取れたので子供と一緒にミニ四駆片手に遊びに出かけた。
子供はお手伝いで貯めた小遣いでスプリントダッシュモーターを購入。
俺は子供のマシンの改造で出た余剰パーツでカスタムしたマシンのトライ走行。
コースレイアウトもなかなか良く考えられていて、長いストレートの後半にウエーブのカーブがあったり、連続の登りがあったかと思いきやカーブ直後に下りをつくりいきなり急カーブがあったりと、マシンそのものの安定性が無いと直ぐにコースアウトしてしまうようなコースセッティングになっている。
結局二台ともサイド側にマスダンパーを増設してコースを周回できるようにセッティングはしたが、スピードがなかなか上がらない。
ランキングに乗っている人たちとのコースタイムは10秒以上ある。
25年以上前にやっていた時とは違い、マシンそのものがジャンプするのは当たり前、むしろ飛ばして如何にコースに『入る』かが要のようだ。
流し撮りしてみたけど話になんねぇわ。
息子のマシンはローラーフルベアリングのフルカーボン仕様。モーターもパワーダッシュモーターとトルク重視のセッティング。タイヤは大径ホイールを履かせ、パワーで押し切るセッティングが良さそう。息子は新しく手に入れたスプリントダッシュが好みのようだが慣らしが終わっていないこともあってはっきりと性格が出ていない。
ベアリングも洗浄&再給油をしたこともあって、コーナーでは切るような音を立てながら失速せずに抜ける。
大径ホイールを履かせているので重心が高くジャンプ後のタイトなコーナーではコースアウトしがち。ブレーキのセッティングをもう少し追い込めばジャンプ直後の変な失速は解消できそう。
俺のマシンは駆動系はフルベアリングにして余剰パーツを組み合わせた低予算スタイル。モーターは初心者向けのトルクチューンを使っていたが、今回25年前には無かったライトダッシュモーターへとバージョンアップ。
トルクチューンと比べ速力も高く比較的バランスが取れているモーターらしい。
息子のマシンとの差別化をしたかったので、ボディの軽さと低さ、ミッドシップの駆動で低重心のシャーシを活かすべく、径の小さ目のタイヤを履かせている。
プラローラーを使っていることもあってか連続コーナーが続くと失速気味。
ブレーキのセッティングがソコソコ良いのか失速せず、飛ばし過ぎずな感じでアップダウンを抜けていく。
息子のマシンと競争するとやっぱり連続コーナーに入ると目に見えて息子のマシンの方が早い。
だが、モーターの能力を差し引いてもかなり息子のマシンに食いついていくのでシャーシのポテンシャルの高さがうかがえると思う。
一時期のブームの過熱した勢いはないので、お客さんもまばら。
あまり人を気にせずコースを使えるので気兼ねが無い。
お店には駄菓子やジュース、アイスキャンディーが売ってあり、ちょっと一休みで飲んだり食べたりできるのも嬉しいところだ。
息子と二人でメロンソーダを買った際に、店長が、
「ミニ四駆をやりながら、メロンソーダを飲むなんて夢みたいな遊び方だね。」
と、笑いながら言う。
昔ながらの個人経営の駄菓子屋や模型屋なんてすっかり身を潜めた。
俺はそういう場所に入り浸っていた世代だった。
きっとそんな時代じゃなくなったんだろう。
あの時代を今に戻してやろうと店長は思っているのかもしれない。
「こういう場所を作ってくれているから、遊べるんでしょうね。お店には感謝ですよ。」
小さいながら綺麗で明るい店舗。棚には高く積み上げられたマニアックなプラモデルの山。そして1区画に納められた駄菓子コーナー。
ここは、子供の頃に在った遊び場が高度化されて再現されていると思う。