蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

鬼でにむ

2週間履いてようやく体に馴染んだ。
未だかつて履いてきたジーンズで体に馴染むのにここまで時間を要した奴はいない。


先日のとも人のおまつりでの事。
思ったより寒いので嫁さんが防寒着的な服が欲しいという事で市街地に降り立ったのだが、かなり田舎なのでめぼしい店が見当たらず。
辺りをうろついているとふと目についた服屋に入った。
一見古着屋かと想ってしまったが、店内はなかなかオシャレなセレクトショップだった。
ボンヤリ店内を物色していると、一つのジーンズに目が留まった。
それが写真のジーンズだ。


革パッチを見てみると、『ONI DENIM』の文字。
初めて聞く名だ。
ジーンズが好きで四六時中履いているのだが、いつも買うのは量販店で売られている物ばかり。
履いているジーンズの裾はほつれ、膝は破れて少々ボロくなってきたのでそろそろ買い替え時かと想っていた矢先のことだった。

珍しいジーンズだなと想って触れてみると。
『なんじゃこの生地!!鬼厚い!!!』
とにかく今はいているジーンズの倍くらいの生地の厚さ。
量販店で売られているジーンズは12〜15オンスに対し、このジーンズは22オンス。
触った感触で明らかな違いが分かる。

なんでもこのジーンズメーカー、国産ながら生地を作るのはたった一人の老職人がつくっている。
70歳半ばという事もあり生産能力に限界があるという事で、雑誌掲載や取材を断っているそうな。
で、流通している量は限りなく少ないそう。


生地の厚さ、肌触りに一目ぼれして衝動買いをしてしまった次第。
店内に残っていた最後の1本が丁度いいサイズだったのが運は良かった。
一期一会、買うのを躊躇していたら後悔していたかもね。

ビンテージモデルなのでチャックは無くボタンフライ。

赤耳もついてお洒落だ。

生地も今となっては珍しい天然藍染
分厚い生地なので、夏場は快適に履けないそうだがなかなか良い買い物をしたと想うのでガシガシ使っていこうと想う。
使っていくうえでどういう風に色落ちして変化していくかが非常に楽しみだ。

このタブは記念に保存しておこう。
買った店の店長さんから、鬼デニムと同じ生地で作られた小銭入れをサービスで貰った。
小銭入れの値札には2000円とか書かれていたように見えたのだが・・・。
子供にとられて何処か行ってしまったぜ畜生。