ご近所低山探訪第二弾。
車で15分の所にある湯野温泉郷。
その温泉郷を見下ろす湯野観音岳に足を運ぶ。
楞厳寺の駐車場に車を止め、お寺の境内の脇にある登山口からスタートする。
結構整備された登山道で、毎年地域の人が11月3日にハイキングのイベントをやっているようだ。
なんでもこの湯野観音岳は由緒ある場所の様で、金できた観音像が山頂から出土され、寺宝としてあつかわれているとのこと。
12年に一度御開帳されるようで、その姿を拝むことはできなかった。
また登山道は四国八十八か所の分霊地になっており、いたるところに観音様が祀られている。
山頂付近には安産を祈願する巨岩があるようで、まるでパワースポットのような山だ。
今回はその八十八か所を巡礼するように、観音様を追って周回するルートを回ることにした。
登山道は明るく、とても歩きやすい。
途中の開けた場所から湯野温泉郷を望む。
とりあえず観音様をたどればいいコースだし、傾斜もそこまできつい場所もないし、難所らしい場所もないので、サクサクと進める。
山頂手前の休憩広場で一休み。
大きな岩が目立ち始めた。
安産を祈願する子安岩。さらに奥に進むと・・・。
安産を祈願する子安観音が鎮座していた。
やっぱりというか、山頂とかに急に巨岩や奇岩が現れたりすると神秘的に思えてしまい祀ってしまう気持ちが解らなくはない。
山頂へ到着。
展望も開けており、お手製のベンチや展望台が設置されてあったりした。
地元の人に大切にされている山なのだろう。
金の観音様が出土されたり、八十八か所の分霊場だったり、奇岩があったり・・・。
実に霊験あらたかな山である。
そして展望台からの眺望は。
遠くは瀬戸内海まで見渡せる、非常に気持ちの良い展望が目の前に広がる。
やはり山頂は展望が良い山が『登った感』を味わえるので良いな。
奇岩を後に、休憩広場の分岐で八十八か所の巡回コースをたどる。
少しくらい尾根道を進み、徐々に高度を落とす。
自然石に観音像が掘られていたりと不思議な場所だ。
放棄された棚田跡を進むと樹林帯は途切れ、お寺の裏手へと下山。
低山ならでは短い時間でぐるりと回れる。
石仏や奇岩、山頂の展望の良さなどなかなか面白い山だ。
八十八か所周回ハイキングコース
往路:45分
復路:45分
難所、急登なし。道も広く観音像を追えばスムーズに山頂までたどり着ける。
もともとハイキングコースとして紹介されていることもあり、修練場のような険しさはない。
分岐では標識もあり、『打ち戻し』の標識はその字の如く行き止まりとなっているため戻ってこなければならないので、あえて観音像を見たい場合を除きその道に入らずともよい。