蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

クワガタ

先日のデイキャンプ。指定されたサイトはちょうど木の下で木陰になっており、持ってきていた日よけのタープなんかは必要無いような良いロケーションだった。

陣取って準備をしているとその木陰を作る木の根元にクワガタを発見。

ノコギリクワガタかな。結構な大きさで、良く動き回るその姿に子供たちは大いに盛り上がった。

特に3歳になる娘の方は初めてみる昆虫だったこともあったのか興味津々で、木の棒に乗せてずっと観察していましたなぁ。

普段から庭で虫を漁っていることもあってかあまり恐怖心は無いようだ。

基本的に虫を捕獲しても長く確保せず、一通り観察したら野に帰している。

このクワガタも、一通りみんなで観察したらもと居た木の上の方に離してあげた。

 

 

キャンプからの帰り道の出来事。

道中車一台がようやっと通れるような道で、前方から軽トラが来たので道の端に避けたところ、離合すれすれで軽トラが通過してきた。

運転席の真横まで軽トラが来たところ、運転手のおじいさんが車の窓ガラスを下げて手招きし、何やら言わんとしようとしていた。

偏屈なおじいさんが、「もっと避けろ」とでも言ってくるかと思ってこちらも窓ガラスを開けて応答すると、そのおじいさんは開口一番、

「クワガタいらんか?」

と、言ってきだした。

 

いや、どういうシチュエーション??

 

一瞬、この不思議なシチュエーションに面食らって思考停止していると、再び

「クワガタいらんか?」

どういうこと?

よく分からないまま、

「ああ・・・はい、貰います?」

というと、スーパーで見かけるフルーツミックスを詰合せているようなプラ容器に入れられた瓜にまとわりつく、5匹のクワガタを手渡されたのだ。

んー・・・どういう事?

後方にも車が居たので長居できず、家族ともども、おじいさんに御礼を言ってその場を走り出したのだが、『どういうシチュエーション?』を連呼して帰路についたのだった。

 

息子としては、先日まで捕獲したカタツムリを大事に世話をしていたのだが、何を思ったのか庭に帰して何処となく寂しい思いをしていたようで、その代りのようにやってきたクワガタの世話をしてみるとの事で、とりあえず任せてみることにした。

何かを手放したら、新たな何かを手にした。わらしべ長者みたい。

と、いう事で100均の季節用品には夏休み恒例のカブトムシ・クワガタの飼育用品が所狭しと並べられているので、一通り飼育に必要なセットを揃えてみた。

今まで使っていた虫かごも長い事使っていたのでボロボロで更新には丁度良かった。

5匹もいるのでとりあえず一番大きな虫かご。

日中の気温が高いのか、虫かごの中が快適なのか敷き詰めた木のチップの下に5匹とも身を隠してじっと過ごしている。

外に出てきている様子を虫かごに入れて以来見ていないが、餌のゼリーは減っていたし、少し周辺を指で突いてみるともぞもぞと動いているので今のところは問題ないようだ。

猛暑なのでカタツムリと同様、玄関の陽の当たらない場所において飼育してみることにした。

 

確か俺も小学生の頃、夏休みにわざわざペットショップでカブトムシを買ってもらって育てていたよなぁ。

それから30年以上経つが、100均で飼育セットが売られていたりするところを見ると、未だに小学生低学年くらいまでの夏の定番行事なのかもしれない。

 

あのおじいさん、孫とかの為にあのキャンプ場でクワガタを捕まえていたのだろうか?

きっと、現代っ子の孫は『えー、虫なんてきもい。嫌い、いらない。』とか言われて断られて、仕方なくもと居た森に帰そうとしていたところ、前方から来る車の助手席に孫と同じくらいの小学生の男の子を乗せた車が来たので渡してやろう、てな感じでこのシチュエーションが出来たのかなぁ、と、色々な想像をしたのである。

 

 

うちの息子はすげー喜んでいたので、結果オーライでありたい。

 

 

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