蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

RUN&TALK

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歯医者へ出向くのにバイクで出かけた。

隙間時間で僅かだが両方のバイクを動かしているのでとても調子がいい。

やっぱりこまめに動かしていないといけないわ。

帰りに山道を遠回りした。

休憩をしていると近くで作業をしていたと思しき白髪頭の元気なおじいさんが声をかけてくる。

「Wか~。渋いバイクじゃね~。」

W650に乗っている時の方が声をかけられる頻度は圧倒的に多い。

昔ながらのスタイルでやっぱり魅力度が高いのはこういうバイクなんだろう。

「いや~。実はこれ、カミさんのバイクなんですよ~。」

というクダリは、鉄板トーク

「いやね。うちのカミさん、バイクに乗る暇無いからこうして僕が乗って調子を出してるんですよ。もちろん僕がバイクをね、ピカピカにして。いや、カミさんがバイクを磨いているところ見たことないんですよ。」

コロンボ刑事を真似たトークを使い、このクダリで笑いを誘う。

声をかけてきたおじいさんもハーレー乗りでバイクには興味津々だったようだ。

「アンタの履いてるジーンズ、桃太郎じゃないか。」

「詳しいですね~。さすが、結構やってるでしょ?」

「バイク乗りでジーンズが好きなら大体行き着くじゃろ。買ったのは柳井のTOPかね。」

「ご名答で。」

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おじいさんとの少しマニアックなトークを済ませ、お別れの挨拶をする。

キック一発でエンジンを始動させ、バイクの調子の良さをアピール。

「キックか~。やっぱり渋くて良いねぇ~。」

これも今やトーク最終盤の鉄板の儀式。

手を振って、颯爽と走り出した。