空高く。
少し前に撮った写真の蔵出し。
夕刻、ソーラーパネルや蓄電池のメーカーの営業が突然訪れきた。
蓄電池を設置してみませんかという内容の話だ。
風呂に入っていたので名刺だけ貰って20分程後に来てもらうようにした。
自宅はソーラーパネルを搭載しているが、家建築当時は蓄電池の性能も価格も満足できないので今はやめておいた方がいいという住宅メーカー営業のアドバイスと、鉛電池にしろリチウム電池にしろかなり早く劣化するイメージが先行していたので導入は先送りにしていた。
売電はあと3年で買い取り価格の改定が入り、スズメの涙程度になってしまう。
が、どうしようかはイマイチ考えていなかった。
よく分からないメーカーの、新人研修がてらの営業かと思っていたが、訪れる間に調べてみるとそこそこ名のあるメーカーの様で評判も良く、やってきた営業はトーク力のある手練れの雰囲気だった。
そして何よりも靴がピカピカ。今日は雨だったのに、汚れひとつ付いていない。
無駄にこういうところに目が行くんだわ。話を聞くだけでも面白そうと直感が囁いた。
という事で、色々とシュミレーションしてくれるそうなので一週間後に改めて詳しく話を聞こうという事にした。
どうせ電気を売っても二束三文で、自宅の太陽光発電を使って電力会社への電力供給をするくらいなら、蓄電池に貯めてそこからエネルギーを使い、電力会社から電気を買う量を最小限にした方が節約になるよね、という話らしい。
太陽光で発電したエネルギーを貯めて使うのだからさらにエコですよねという事だ。
うむ、ごもっとも。
売電価格の単価が33円なのがあと3年後には7円になる。5分の1だ。
今思えば太陽光パネル導入の段階で10年後には買い取り単価が下がるなんて話は一切なかった。導入費用は10年でペイもしくは黒字にできる、なんて言っていたけれど10年後から買い取り価格が下がってほとんど収益は出ず、15年で機器が壊れたら修理費用でそれこそ赤字なわけで。
じゃあ、修理しないで放置しとこ、とかになるんじゃないかね。だって修理してもその買取価格では修理費用まではペイ出来ないんだよね?買い取り価格低いから。
そんなことを想像すると、休耕田に敷き詰められているソーラーパネルは設置から遠くても30年から40年ころには、壊れて補修しません、みたいなのがゴロゴロしてて、処分もできねぇとか言って困るんじゃないかなと思うんだ。
邪推だが、ソーラーパネルを作るのに莫大なエネルギー(CO2排出)を使っていたりしたら、本当にエコかよって話だし。
SDGsとかいう英語で言わず持続可能と言えばいいのだが、その言葉も金儲けのパワーワードにしか聴こえないんですよね。
持続可能って言っているけれど、何年先を見てますかって話。
ここで具体的な数字を出す奴を、俺は信用しきれない。
持続可能とはそういう事でしょう?