彼との思い出はここでは語り尽くせないほど多くある。
本日、親友であるギタリスト・逢沢丈二さんの告別式へ参列した。
1年10ヶ月の癌との闘病生活。
非常に辛く苦しい戦いを終え、安らかな眠りについた。
敷き詰められた花々と共に棺に入っている丈二さんの姿を見て、死が現実となった。
死を受け入れたとともに、これまで堪えていた涙が止まらなくなった。
無念。無念である。
思い起こせばもっとああしていればこうしていればと悔いることは多いものの、彼の親友の一人として棺を抱え、最後を見送ることが出来たように想える。
丈二さん公認の子分である幼い息子も、棺の前でずっと手を合わせていた。
葬儀の時、大きなスクリーンに映された思い出の映像集。
俺が撮影した写真が沢山使われていた。
自分が撮影した写真で悲しみが込み上げてきたのは初めてだった。
だけど、俺は、ご遺族に選んでもらい、丈二さんの最期を飾れたと胸を張ろうと想う。
栄光と情熱、一日一生。
生き様を見させてもらいましたよ。
貴方が居なくなり、どこか張り合いの無くなったこの世界を俺は生きてみます。
安らかに眠って下さい。
合掌。
魂が巡り、来世というものがもしあるのなら。
また、同じように出逢って、一緒に遊びましょう。