蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 右田ヶ岳 塚原コース→天徳寺コース(7/9)

久々に太陽が出た。とりあえず体が鈍った感じがしたので右田ヶ岳へ向かう。

花崗岩と風化した真砂土で形成されるこの周辺の土地は豪雨に弱く、過去右田ヶ岳の北側奥の谷で大きな土砂災害が起きた。
山から流れた土石流は下流の民家や老人ホームを襲い、多大な犠牲を出した場所でもある。
現に、塔の岡の谷ルートは、土石流崩落の跡地だ。

今回の大雨で登山道がどのようになっているか気になってはいたが、駐車場を訪れるといつもの満員御礼の状態で、この長雨に山に登れなかった『好山病』の常連さんは早速の晴れ間を利用して登山を開始しているようだった。
この様子だと、山道に大きな問題は無さそうだ。


十分に水を吸った山道は、急に訪れた晴れ間の影響で不快なまでの湿気を帯びていた。
雲間から覗く直射日光が気温をあげ、高い湿度と重なって体力をあっという間の削いでいく。
夏の遠征に備え、装備をそれなりに入れたザックを背負っての登山だったこともあり、不快な上、実にしんどい往路になった。
直前までは山に登りたい気持ちで一杯だったのに5合目付近にもなると、『何でこんなことをやっているのか』と不毛な自問を始めてしまう。

夏の遠征はかなり厳しい環境となるはずなので、少しでも己の体と覚悟を仕上げておきたい。



山頂は梅雨前線の影響か風が強く吹いていた。強風に痛まない様にと山頂国旗も収納されたままの状態。
うだるような暑さだったが、山頂に吹き込む風が唯一の救い。


少しだけ湯を沸かし久々のコーヒータイム。
強風に晒されて徐々に冷えていく体には丁度良い温度と量のコーヒーだったな。


復路は天徳寺のコースを下山。
山道から見える範囲だと、主要なルートの崩落の問題は無さそうだ。


梅雨明けと共に急上昇した気温、照りつける太陽。
登山シーズン到来なんて言うが、1000m以下の低山はかなり過酷だ。

往路:塚原コース 50分
復路:天徳寺コース 45分
木陰があるのと、無いのと雲泥の差。