蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

衝動買い

近所の歩いて5分のところに中古カメラ店『カメランド』というお店がある。
ネットでの売買が基本的なようだが、店内には所狭しと中古のレンズやカメラ、機材その他もろもろが陳列されている。
何か欲しい時には取り敢えず立ち寄ってみると概ね掘り出し物に当たることが多く、以前も強固な三脚を驚きの安さで手に入れている。


ときおり、時間の調整だったり暇な時間をつぶす時だったりに立ち寄り店内を物色するだけして立ち去ることが多い。基本的にフィルムカメラだったりマニュアルフォーカスのレンズだったり、兎に角古い商品が多いのでこぞって購入することは無く、「ほほ〜、古臭いメカだなぁ。」なんて見てみるだけの場所だ。
で、こんな昔でいう駄菓子屋の様な店内を物色していると、裏蓋もレンズキャップも装着されていない一際小さなレンズが埃だらけで無残にもジャンク品の如く陳列棚に転がされている。
よく見ると『1 Nikkor』レンズ!!
手に取ったレンズは埃だらけではあるものの傷一つなく、電子接点も接触した痕跡が皆無の物。
いつもNikon1 V3をバックに入れているので、店員のオジサンに申し出てカメラに装着しテストを行ってみたところ、オートフォーカスも絞り羽も、そして写りも全く問題が無い。
で、値段を聞いてみるとパソコンを突きながらオジサンが、
「6500円。・・・いや、それなら6000円でいいや。」
と超いい加減な回答。
「じゃ、買いで。」
と即決。なんせマイナーな機種故、中古市場に出回っておらず、ましてや提示された値段は実売価格の4分の1。
それに、この手のレンズがあれば面白い撮影が出来るだろうなと以前から想っていた対象商品だったのも購入の後押しになった。


【1 Nikkor 10mm F2.8】
薄っす。俗にいうパンケーキレンズ
単焦点F値も低いので理論的に手軽に天の川くらい撮影が出来るレンズだ。


グリップを外したV3に装着すると、驚きの小ささ。むしろ小さすぎて使いずらい。
よくよくレンズを見るとカビらしきものが僅かに付着していたが、この程度であれば撮影に問題はないだろう。
単焦点レンズなんて使う人が使うと、阿呆みたいに使いずらいレンズでもあるので、長らく放置されていたんだろうな。


今のバックに忍ばせても全く問題ない大きさ。
結構便利に使えそう。






小さいながらも、シンプル・イズ・ベスト。