蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 春のロングツーリング編 砂の大地の章 1

バイクの前に立ち、真新しい革ジャンに袖を通した。

革ジャンは連休に入った直後の買い出しで購入した。
冬物から春物のシーズン移行中で、冬物カテゴリの革ジャンはセール対象品。半額まで見切られていた。メーカーの良し悪しはよくわからないが、作りがしっかりしていそうな感じがあったのと、デザインに一目ぼれしたため、即決で購入。連休セールとやらでさらに10%オフだった。
いいもん手に入れた。


バイクには小さくまとめた荷物を満載させた。
機動力はガタ落ちだろう。

テント、寝袋、調理器具、カメラ、地図、カッパ・・・その気になりゃ乗せれるもんだ。


前日からぱらぱらと雨が降っていたが、出発の時には何とか雨も上がり薄曇り・・・。
天気はどっちに転んでいてもいい、兎に角走りだすんだ。


真新しい革ジャンに袖を通した。
バイクに跨って走り出す。
着慣れていないこの真新しい革ジャンは武骨で、安心感と革独特の重さによる不快感を与えてくれた。


時間短縮のため高速道路に乗り、ひたすら東へ向かう。本当はゆっくりと下道であちこちを散策しながら行きたいのだが、時間に限りがあったため、あえなく高速道路を使いワープ。
ただ高速道路をぶっ飛ばすのも好きなんだけどね。お金かかるけど・・・。


途中の中継点、大山へ。

空は曇り、気温も大分低かったが大山は雲に隠れることなく、姿を見せてくれた。
うーん、空が晴れていたらなぁ・・・。
さらに大山に近づくため道を進み高度を上げ、お約束の展望台へ。

こんなに曇っているのに大山が見えるのは珍しいな。
天気のいい夏に行っても、山の上だけ雲がかかっているってことが何度かあった。
まともに姿を見れただけでも良しとしよう。
まだ山の上には残雪があった。

中国地方最大の山というだけあって、とても大きい。
写真ではどうしてもこの大きさを伝えることはできないなぁ。



標高が高く、まだまだ寒いせいか、桜も残っていた。
意外と移動に時間を取られていたせいか、大山の周辺の道をぐるぐるとまわっていると、いつの間にか時間が過ぎていた。大山の周りはワインディングを楽しめるスポットだ。あっという間に時間が過ぎる。

少し早目の夕飯。

ジンギスカン


本格的に夜が来る前にテントを設営。
キャンプ場にはゴールデンウイークを利用してキャンプをしに来ている家族連れが複数来ていた。


テントはずいぶん前に手に入れたもので、設営も難なくできる。
そういえば今年初のテント生活だ。


夜の帳が訪れる。


雨がぱらぱらと降りだした。