蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録2 @京都への旅・2009冬

誘っていた親友は仕事の関係で、遅れて到着する。
遅れて、というか俺が早いだけか。

京都にたどり着いた俺はガイドブックを頼りに行動を開始する。
無計画で飛び出して、やってきた。
何をしたいとか、何かを探したいとか、一切頭になく其処に居た。
とりあえず、ガイドブックをぱらぱらとめくり、ビジュアル的に凄そうなところへ向かった。

伏見稲荷大社
カメラを片手に、稲荷大社が鎮座する山を登っていく。

ふらふらと

登っていく

昇っていく

行けども行けども鳥居が連なる。
自分がどれだけ歩いたのか、どれだけ時間が経過したのかが解らない。最初の方は観光客は多かったが、平日と言うこともあってか進むにつれて人が居なくなる。



また、同じような場所。カラスが鳴いている。



進む。誰も居ない。俺だけ。


聞こえるのは冷たい風が吹き抜ける音とカラスの声。



木陰のせいか、晴れているのに薄暗い。
すっと、目の前をカラスが通り抜ける。
立ち止まった。ふと振り返った。

カラスがまた、目の前を通り抜ける。


聞こえるのは冷たい風が吹き抜ける音とカラスの声。



進む。進む。此処は無間回廊。
どうやら、俺は迷ったようだ。
ずっと一本道なのに。

行けども行けども鳥居が連なる。
自分がどれだけ歩いたのか、どれだけ時間が経過したのかが解らない。


視線を感じる。視線の先に居たのは・・・。

トリップ。ボーン。