蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 右田ヶ岳 片山・勝坂ルート→塚原ルート(5/8)

久しぶりに右田ヶ岳の勝坂ルートを辿る。

一度息子と尾根ルートを通った時に越えれない岩場があったのだが、今ならどうだろうか?そんなことを想いながら、最近歩いていなかった本ルートを辿る。

入山は片山ルートから。

週末の大雨で山道はどうなっているだろうか。水はけのよい花崗岩の真砂土のルートはぬかるんでいる場所はほとんどなく、岩場も概ね乾いていたのでスリップしてしまう事は無さそうな雰囲気だった。

途中の堰堤に大量の水が押し寄せていた。

普段は枯れ沢だったり、僅かに湿っている程度だったりする谷間も流れの強い川へと様相を変えていた。

標高を上げる。週末の悪天候とはうってかわって快晴で、気温も低く登山日和だった。

梅雨が来るとジメジメした山道を歩くことになるので、この時期は丁度登りやすい時期だ。

勝坂の大岩を望む。今日は正面から登る予定。ここから見る風景で往く道が見えるのだが、一見すると垂直絶壁を登るように見える。

普段ちょろちょろと水が流れる小川も岩の奥から大量に水が流れ出て、普段通る足場が流れの中に沈んでいた。滑りこけたら岩下まで転落だ。

慎重に渡河した後からは本格的に勝坂本ルートの難所に辿り着く。

ひたすら岩場の壁面を岩にある手がかりをつかんで慎重に登る。

この道は背丈の低い息子には難しいだろうなぁ。

最後の岩場を登る。

個人的には設置されているロープを100%で頼る登り方はしない。

出来るだけ確実に岩場を掴んで登れるところを見つけ出して、それを手掛かりにして登る。直径1cmはある頑強そうなロープであっても、支点が岩場に括り付けられているとしてもなるべく使わない。使わずとも登れる。最低でも全体重をロープには預けない。

何処の誰が設置したかもわからないものに命を預けないのが、テクニックの一つだと思っている。

一旦、岩場の終点まで登り切った。

久しぶりに大岩のテラスに足を踏み入れて一休み。

身体が押されそうなくらい風が強かった。

小休止後は大岩のテラスを後にして山頂を目指す。

ここまでくれば山頂まではあと少しだ。

山頂へ到着。すでに常連さんが集まってコーヒータイムが始まっていた。

俺も湯を沸かしてコーヒータイムで一休み。

あまり山頂には長居せず、常連さんに挨拶をして山頂を後にする。

周辺の木々の緑もずいぶん濃くなってきたな。

今までいた山頂を眺めながら下山。

天気も良く、僅かに肌寒いくらいで山登りには本当に良い気候だった。

樹林帯に入る一歩手前の所で、下山の俺に道を譲る為か待ってくれている人が居た為、足早にその横を通り過ぎようとしたときにその人の足元にふと目をやるとサンダルを履いていた。

「サンダルで登るの!?ええ?」

っと思って足元から顔へ目線を移動させると、先月末に防府市オープンした『野外道具店・太陽と山』の店員さん!?

ちょうどオープンしたての頃に店に出向いて、気になった商品がアウトドアサンダルでそのサンダルについて色々と店員さんにお話を伺っていたのだが、その時に接客してくれた方だった。長い時間話をさせてもらったこともあってか、店員さんも俺の事を覚えてくれていたようで、お互い指を指して「ああ!あの時の!!」という具合になった。

「いやはや、本当にサンダルで登っているとは・・・恐れ入りました。」

「いやいや、このサンダル、マジで右田ヶ岳登れるんですよ。」

「このサンダルのサイズが入荷したら教えてくださいね。絶対買って右田ヶ岳登ってみますわ。」

そんな笑い話をしながら別れを告げた。

お店はUL系のアイテムが多く、個性的な店だった。

そのサンダルもUL系では有名なサンダルで、普段使いからランニング、登山まで可能とされる、その筋だと名のあるメーカーの様で一番気になったアイテムだった。

店舗へ訪れた際にはサイズが売り切れて入荷待ちという事だったので購入には至らなかったが、店舗を後にする際に入荷したら買うのでSNSにでも情報を流してほしいとお願いしていた。

太陽が照りつける山道で出逢って再び入荷のお願いすることになるとは何かの巡り逢わせかな?

「サンダルで右田ヶ岳を登る奴が、知っている限り二人います。自分と店長です。」

シンプルにおもろい。世間一般で馬鹿だなぁと思われることをマジでやる。

一番大事なんじゃない?その感覚。

そういうの、好きです。

そんなことを想いながら樹林帯を抜けた。

樹林帯横にある枯れ沢はものの見事に水量の多い川になっていた。

ここは以前、未踏ルートで辿った道だ。

 

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きっとここの水も凄い事になっているんだろうな。

土砂災害が起きたらいけないからごっつい堰堤作っているんだろうし・・・。

いつも着せ替え地蔵の所に到着し、下山した。

 

〇往路 片山・勝坂本ルート

走行距離:2.68km

走行時間:1:15’56”

平均ペース:28’14”

消費カロリー:184Kcal

平均心拍数:143bpm

 

〇復路 塚原ルート

走行距離:2.20km

走行時間:40'56'

平均ペース:18'29"

消費カロリー:135Kcal

平均心拍数:124bpm

 

レーニングステータス:Peaking

 

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