山行記　深入山 - 蒼天遊々な旅

再び深入山へ。こちらの季節では厳冬期も終わりを迎えつつある。
中国地方の山々も徐々に春の装いを現すところではあろうが、少し奥深いところまで足を運ぶとまだまだ雪が積もっている。
もうそろそろ雪のシーズンも終わりという事もあるので、最後の雪山遊山を満喫しようとおなじみとなった深入山へ足を運んだ。

尾根の一部は雪が解け山の地肌が見える状態にはなっているものの、大半の部分は多く積雪していることもあり、雪を楽しむには十分な条件だった。

雪の斜面を歩く。

昨年末に行った時と比べると雪質はかき氷のような状態。
パウダースノーの中を歩きたかったがここ最近の気温上昇でそうはいかなかったようだ。

はるか遠方を望むとまだまだ銀世界。

真っ白な山の斜面に映し出される雲の影が風の流れに乗って、まるで泳ぐように過ぎ去っていく。

山頂をめざしゆっくりと雪を踏みしめる。
辺りには風が流れる音と、雪を踏みしめる音しか聞こえない。

前回は職場の人とお互いのペースに気を遣いながら登ったが、今回は一人。
孤独かもしれないが、じっくりと目の前に広がる風景に向き合えるので好きだ。

山頂に続く尾根を登る。
山頂は目の前だ。

山頂到着。
残念ながら山頂に雪は積もっていなかった。
山頂看板がガチガチに凍った写真をいつかとってみたいなぁ。

山頂での風景をしばし満喫したら下山開始。

雪に覆われた斜面を下りる。

白と蒼のコントラストが美しい。

下山後は車のそばでラーメンを作って昼食。
山の上でとも思ったが、風が強かったのでやめておいた。

今年は雪山シーズンはラストかな？
せっかくの雪シーズンに車の不調。そして引越し等多忙な時期でもあったので、シーズンの総括としては消化不良だが、今シーズンもとりあえず雪を楽しめたので、今は欲張りはしないでおこう。

登山道が具体的に見えるわけではないので地形を見ながらゆっくりと散歩。
いつもは西側の斜面を歩くのだが、今回は東側の斜面を探索。
足跡より、バックカントリースキーの跡が目立っていた。
被写体となる雪山も白一色なので構図を推敲せねばならずカメラマン泣かせだろう。
目の前に見えるシンプルな風景は実に美しいが、いかんせん撮影技術が追い付いていないなぁと反省。