蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

全ての練習は不可能を可能にする。


かねてより目標にしていた大型自動二輪の免許を取得。
取り敢えず短期間で決着がついたので良かったな。


大体大型免許へのステップアップを試みようとすると、免許センターへ行っていわゆる『一発試験』を受けた方が良いとアドバイスを受けることがままある。
今回は、その一発試験ではなく自動車学校へ通って取得するという選択をした。


免許センターではまず一回では合格することは無く、多い時には十数回も受験を繰り返さなければならない事と、そんなに近所にセンターがあるわけでも通い詰めるほど時間があるわけでもないし、きちんと講習を受けて身に付けておく何かがあれば良いかなという思いから、ある程度金を貯めてのステップアップとなった。


一種どんな教官と巡り合えるかは賭けに近いところがあるが、正直な話、自動車学校へ大金を支払って受講して良かったなと想えることが多々あった。


担当についてくれた教官は会話の中で白バイ隊員の話が出たり、街の噂ではバイクレーサーだったりと詳細は解らないが兎に角手練れで、技術的な話は普通二輪を受けた時には一切出なかった話がたくさんあり、まさに『目から鱗』だった。(こんな話を出来る教官は恐らく少ないと自負するほどだった。)



『ブレーキを掛けるはるか手前からアクセルを静かに戻す。サスペンションとタイヤが沈む感覚を身に付けろ。そしてブレーキのポイントが来たら一定の力でブレーキを維持する。決してブレーキを踏み増しするな。不安定なブレーキになる。ブレーキの真の制動力はブレーキを掛ける力ではなく、ブレーキとタイヤが発する熱が制動のエネルギーだ。短時間に急激な力でかけるブレーキに熱は発生しない。ブレーキとタイヤに熱量を発生させろ。』



そんな彼のヘルメットの後頭部に『すべての練習は不可能を可能にする』の文字。
二輪の教習は教官が運転するバイクの後ろを追走して訓練するのだが、自分の後ろを走る教習生への彼なりのメッセージなのだろう。


今回の免許取得に際し、運転技術は確実に向上したと想うし、(その割にバイクで転倒していたりするが・・・)車の運転に通ずるところもあり、前よりもさらに『運転』という行為が面白くなったと想う。


別に特別乗りたい大型バイクがあるわけではなく取得した免許だが、更新の際に今まで使っていた自分の免許書をまじまじと見て、二輪の免許を取得して丁度10年目という事に気付き、ある意味良い節目にいい人と出逢えたなぁと想った次第である。


よりによって卒業検定の時は大雨。どれくらい大雨かって、走っている道が8割方水没して水たまりになってやがるの。
ついこの間滑って転んでいるから、もう慎重になるなる。
○○秒以下で通過!とかあるから結構ちんたら走れないのよ。
こういう日に限ってこんな天候なんだもんなぁ・・・。
確か、普通二輪の卒業検定の時も真冬の大雨だったなぁ。


もう、どっちかというと『試験』というより『試練』だわ。