蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

神と宗教

時折、宗教家の人が訪ねてくる。
宗教勧誘か布教活動の一部だろうが、初老の男が一人尋ねてくる。清楚なスーツに身を包み、くたびれたポーチをかかえて家に訪ねてきては、聖書の話と小さな小冊子を置いて帰る。
初見から「宗教に興味は無い」と一蹴していれば二度と来ることが無かったのかもしれないが、「宗教」よりもその「彼」に興味があり、少しだが話しこんでしまった。
それ以来、度々家を訪れては聖書の話と小さな小冊子を置いて帰る。
聖書や経典に眼を通すことがあるのだが、基本的に道徳を説いているようで、どの宗教をみてもおおむね同じ内容に思えてくる。
そんな「彼」は聖書を預言書のようにいっており、「これを読んでどう思うか考えてみて」といって立ち去る。
俺は「神様」なんて信じてないし、「宗教」なんか興味が無い。
ただ書いてある内容は「読み物」として面白いので読んでいる。



「俺は宗教に興味は無いんだが・・・」
「べつに勧誘しに来てるわけじゃないんだよ」


ただお話がしたいだけなのかな?それとも長期戦前提の勧誘作戦なのかな?
俺の魔法の「人を観る眼」では、ネットワークビジネスといわれるぶっちゃけマルチ商法の勧誘を仕掛けてくるニンゲンと比べると、欺瞞を感じる裏側やあたかも俺だけ得する話が無いし、他の宗教勧誘のニンゲンと比べると、複数人で訪れたり小さな子供をつれてきたりする汚さがない。



と、までは観得るのだが、その先までは読めず。
前述のものと比べると胡散臭さがないので、ある意味「興味」がある。


どちらかと言うと、圧倒的に俺のほうが胡散臭いハズ。