蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録6 @虹の岬祭り 2009

外は、雨。

牧場に降る五月の雨は冷たく、でも優しかった。

牧場に降る雨は土を柔らかくし、まるでスポンジの上に立っているような感覚だった。


それでもステージではミュージシャンがギターを掻き鳴らし、観客は雨の中踊っていた。


ロックが鳴り響く。





色とりどりにレインウェアに身を包み、泥だらけの牧場で踊る。

今、濡れているのが汗なのか雨なのか。


踊っていると一升瓶が廻ってくる。

ラッパ飲みで呑んで隣の奴に渡す。

別の方向から一升瓶が廻ってくる。

またラッパ飲みで呑んで隣で踊っている奴に渡す。

土砂降りの中、ずぶ濡れになって、何やってるんだろ?







大きく息を吸って

大きな声をだして

大好きな歌を歌えば

大丈夫。


ギターパンダ:うたをうたえば より)



ロックンロールのメロディーが俺の心に突き刺さる。



どんより曇った空でも Don't worry

俺のメッセージ お前に届いたかな?

どんより曇った空でも Don't worry

根拠も無いのに失礼だったかな?



ギターパンダ:引き潮 より)


ロックンロールのメッセージが俺の心に突き刺さる。



思わず泣いてしまった。
無意味に背負い込んでいたものが、雨で流される。




そんな感覚。




次第に空は晴れてゆく。





本日のトリ。

この虹の岬祭りの主催者・ダダチャイルド ろくろうさん




荷物を小さくまとめて 小船にのっけて

いく先は 子供の笑う方へ

迷いはしない 楽しい旅さ

忘れはしない 旅の始まりさ

戻れはしない 旅の始まりさ

もう止められない 旅の始まりさ


(ダダチャイルド:宇宙旅行 より)


凄いテンションだった。

後になって、山口県で噂になるほど俺は凄いテンションだった。


そして、ライブが終わったら、

照明が落とされたステージの前に灯り・・・炎がみえる。

太鼓の音が鳴り響く。


福岡『楽焔』のリョウを筆頭に10数名のファイヤーパフォーマーが集まってのファイヤーイベント。












レイナ、惚れてまうやろ。

遊んでくれたTAKEZOOさん、リョウ、かっこええわ。












トリップ、ボーン。












終わってしばらく焚き火を見つめ、まどろみの中眠りについた。

「明日はもう帰らないとな」


朝から相変わらず酒によって歌っている。


そんな風景を見ながら片づけを始める。

世話になった隣の万屋よろずや)さんに朝飯におかゆを恵んでもらい。

一緒に遊んでくれた皆に挨拶して、そして皆の優しさに触れて。


5日間履いていたジーンズはボロボロ。ボロは着ていても、こころは錦だった。






ひとり、山を降りた。

こころにはダダチャイルドの『宇宙旅行』が流れていた。









『蒼天遊々』