虹の岬での生活。
ただ、陽が沈み、月が昇り、入れ替わるように陽が昇る。
イベントに遊びに来ているという感覚より、『生活』をするという感覚が色濃い。
飯を炊き、酒を呑み、歌って、踊り、疲れて眠る『生活』
この日は、広場で餅つきをやっていた。
ジャンベ太鼓の音が鳴り響き、皆が、皆の為に餅をつく。
会場は彼方此方で音楽が鳴り響く。
おかちゃんのところで朝から酒を呑んで、常時酔っ払っている状態。
今日は小雨が時々ふる天気。
それでもステージでライブが始まると人が集まる。
頭の中はぐるぐる廻っている。
通りに面した居酒屋でティーンエイジャーの女の子と酒呑んだり、
ビール片手にあちこちハシゴしたり。
ステージ中央の焚き火場では数十人の太鼓隊が音を出す。その円の外側では更に多くの人数が、狂うように踊っている。
俺もその輪に飛び込み、狂うように踊った。
狂る 狂る
狂る 狂る
これが、『世界』だ。
大地が揺れる。