昨日の話。
早く帰る予定だった仕事。急に他の人に頼まれて残業をすることになった。
正直疲れすぎて、残業は嫌だったのだが、訳も無く了承した。
残業を終え、寮へ帰宅。
寮の食堂で夕食を取ろうとしたが、時間も遅いし、定食が売り切れていたりしたら食べるものが無いので、外食を選んだ。
トボトボと肌寒い川沿いの道を歩いていた。
川沿いのマンションを通り過ぎようとしていた時に前方から黒い人影。
その黒い人影の横を通り過ぎようとした時、不意に行く手を遮った。
その人影は、すっと俺の腕を掴み声を掛けてくる。
「すみません。道を教えて・・・。」
お互いの顔が外灯で照らされた瞬間。
俺と、その黒い人影は言葉を失った。
「!?」
「タケさん!?」
「だいちゃん!?」
その黒い人影の正体は「ストークバム」代表のタケさんだった。
道に迷い、声を掛けたのが俺だった。
たまたま、道を歩いて声を掛けてきたのがタケさんだった。
広島の夜の一角での偶然の再会。
タケさんは四国からの帰りで、新年の挨拶にと広島のSIVAさんのところへ寄る道中の出来事。
教えてもらいたい場所はSIVAさんの住んでいるところ。
たまたま、SIVAさんの住むところと俺の住むところが近いこと。
数多の選択肢の中で、選択した流れでの偶然の再会。
お互い運命めいたものを感じた。
神様は信じないが、なんか「大いなる意思」みたいなのが方向性や回転を変えているのではないか。
何かに操られた感覚をその時覚えた。
「きっと流れの中なんよ」
山口で戦う人たちに引き寄せされる。
山口を出たら、なおさら引き寄せられる力が強くなった。
俺の居る場所は、きっと其処なのだ。
月曜の夜の街へSIVAさんと一杯呑みに出た。
その時もらったフライヤー。
そして今週。俺は其処に在る。
大きな流れの中、其処に在る。