蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

虹が生まれる時

台風後の雨上りの海を臨んでいると、朝日に照らされて虹が出ていた。

台風の残滓と思われる小さな雨雲から落ちる雨が朝日を浴び、虹色に輝いていた。

見慣れた半円を描く虹とは違い、雨雲から大地に落ちるようにして現れた虹は何処か幻想的だった。

カメラを持ってきていなかったので、スマホのカメラで撮影。

普段は殆どスマホのカメラを使わないが、良く設定を掘り下げて見てみるとRAWで撮影が出来たのは驚きだった。

スマホが画像処理に拘りのあるソニー製ということもあるのかな?しかし、いまさらかい。

RAWの方が処理に耐性があるので、現像ソフトで強めの画像処理をしてみた。

強拡大して見ればどこかノイジーでアラが多いが、情景の記録としてはとりあえず良しとしておこう。

これを想うとセンサーサイズが大して変わらないコンデジは駆逐されるわな。

 

 

日常の事。

別の部署で働く同期の人間がステップアップという事で今月を持って退職すると本人から連絡があった。

入社時の教育期間一緒に過ごしていて、もう長い付き合いになる人だった。

教育期間中の成績は良い方では無かった印象だったが、持ち前の行動力と機転の良さもあってか、なかなか重要な役職も任されており、およそそのポジションで進路変更するとは思わなんだ。

「このままいても先が見えないし、新しい事をやるには良いタイミングだった。人生一度きりだからやってみようと想う。」と彼らしい言葉だったように想える。

どういう会社に転職したかまでは聞くに及ばなかったが、海外勤務の経験を見出されて外資系の会社に就職が決まっているらしい。

 

最後になるかもしれない挨拶を交わして彼の後ろ姿を見送った。