【NIKKOR Z 28mm F2.8 Special Edition】
NEW WEAPONといっても昨年の11月には入手していたもの。
昨年7月には発売開始だったがコロナ禍の影響で発売が順延になっていた。
なかなか撮影に持ち出していないんだけれど、忘れるうちに記録に残そうと想う。
APS-Cサイズのセンサーだと42mmの画角になる。ちょうど50mmに近い画角でスナップ写真には丁度良いレンズだ。
何よりも一つは持っておきたい標準域の単焦点レンズ。
フルサイズ対応なので、将来フルサイズに移行しても広角域の単焦点としても使えるのでキープしておきたい一本でもある。
Zfcというレトロ調のカメラとセット販売されることもあって、レンズ本体の造形は30年ほど前のレンズの雰囲気になっている。
パンケーキとまではいかないが直径も全長も小さくコンパクトにまとめられている。
購入当初はこのSpecial Editionしかなかったが、本格的に市場に出回り始めた頃に、現行のZマウントと同じボディデザインのノーマルの物が約1万円ほど安い価格で発売された。
Z50に取り付けたところでさして違和感もないし、デザイン的にはこちらの方が好きなので良いんだけれどね。
撮影最短距離が19cmと比較的近くまで寄れる。
絞り解放で撮影してみたところ、ボケ味は綺麗で、ピントが合っているところもしっかりとディテールが再現されていて、柔らかく滲むオールドレンズとは全く違う写りをする。
躯体はオールドレンズ調ながら、描写は今時の雰囲気だ。
解放で撮影すると僅かに周辺の減光が目立つが、絞ると細部までしっかりと描写される印象。
画角やボディと組み合わせた感じからすると薄くて小さいレンズはスナップ写真にすこぶる相性がいいように感じる。
何よりも、所有するズームレンズとは違い、レンズを引き延ばしてやる作業が無くなったので撮影のテンポが良い。
このテンポというのは意外とスナップ写真では重要だったりする。
星の撮影も、絞り解放だと盛大なパープルフリンジが出る。
価格帯からすると仕方のないところだ。
2段ほど絞り込めば星空はしっかりと点像になり、色乗りも申し分ないように想える。
手振れ補正は本体側にもレンズ側にもついていないが、比較的高いISO感度でも破綻しないことと、F値の明るいレンズのアドバンテージがあるので、夜景でも手持ちで撮影が出来る。そのうち三脚で撮影するという概念が無くなりそうだな。
所有するオールドレンズ群と並べるとすげーしっくりするな。
あえてオールドレンズ調にデザインされているだけはある。
これらと違うところはマウント部分を含めてプラスチック製なので手にしたときの重量感が違う為、肌触りはどうしても安っぽく見えてしまう。
価格と、重量など諸々の事情を考慮すると致し方ないところではあろう。
鉄から削り出した重厚な鏡筒は、軽さも評価される現代では無用の長物になる。
正直なところまだまだ使いこなすというところまでは到達していない。
もっと過酷な条件(逆光や暗所)などこれから色々と試していこう。
標準ズームレンズ、望遠ズームレンズ、そしてこの明るい単焦点が揃ったのである程度の撮影をこなすための標準装備がZマウントで一通りそろえることが出来た。
いつも持ち歩いているカバンには所有しているZマウントのシステムがすべて入れれる。Nikon1マウントほどではないが、なかなかコンパクトなシステムだ。
積極的に持ち出してはいるのだが、そもそも撮影に出かけることが少なくなってきているんだよなぁ。