羅漢高原の見晴らしのいい場所へ。
高原らしく下界よりも幾分涼しい環境だった。
比較的標高が高いこともあって遠く中国山地の山並みを一望できた。
天気が良ければ瀬戸内海も見渡せるようだ。
風のまつりが開催されていた場所へ。
元々フリーサイトだった記憶だが、今はそんなに活用された痕跡が無く手入れもろくに行き渡っていないような状態で、ステージ周辺や平坦部分は雑草が生い茂っており、なんだか面影が無い状態だった。
どうやら道路向かいにあるオートキャンプ場がメインのようだ。
そういえばバイクイベントなんかも行ったなぁ。
沢山の人が居て派手に賑やかに騒いでいた場所という印象しかないので、キャンプブームの中その痕跡すらも無くなったステージ前に少しだけ唖然としてしまった。
記録を辿れば4年前に訪れたのが最後だった。
風のまつりも10年以上通ったイベントだったが、この頃を最後に途絶えてしまった。
アウトドアを趣味にし始めた原点に近い場所。
大陸堂の店長に誘われて、この地に訪れていなかったら、きっとアウトドアに没頭なんてしていなかっただろうなと今振り返ってみてもそう感じる。
踏み跡すら緑に覆われた風景を見て、どこか取り残されたような、そんな不思議な気持ちになったのである。