蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 右田ヶ岳 塚原ルート往復 雨中行

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いやはやなんというか。

この時期と言えば季節柄登山日和が多い時期なのだが、軒並みすっきりとした天気にならない予報。

せっかくの休みという事もあるし、久しく右田ヶ岳に登っておらず体がたるみ気味なので、足を運んだ。

霧雨のような雨が時折パラついてはいたが、予報では前後不覚になるほどの雨には見舞われることは無い感じだった。

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山に分け入る。新緑が美しく雨で湿り気を帯びることで森の若葉色を一層引き立ているようだった。

湿度は思った以上に高かったが、気温がそこまで高くないこともあり不快になることは無かった。

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樹林帯を抜けると、辺りは真っ白な世界。

低い雲が山域全体を覆っているような状態だった。

ここからだと右田ヶ岳の主峰を望む事が出来るはずなのだが、雲の中。

山頂での景色は期待できまい。

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高度を上げるにつれて霧が立ち込めてきた。

湿気が体にまとわりつく。久々の登山という事もあってか息も上がり気味で大量の汗をかいた。

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南からの湿った空気を孕んだ風が低気圧とぶつかり雨になる。

西からやってくる停滞前線の影響でだらだら雨が降るのは梅雨の特徴だ。

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南から吹く風が山の斜面で押し上げられて雲が舞いあがっていた。

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雲に包まれて湿り気を帯びた山道は何処か幽玄な雰囲気が出ている。

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登りの7合目くらいでいつもの常連さんたちとすれ違う。

「おお!久しぶりじゃねぇ~!」

「なかなかタイミングが悪くて久々の入山ですよ」

「またおいで!気を付けて!!」

みなさん元気そうで何よりだ。

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曇り空は光が柔らかく影の濃さが和らぎ、森本来の色合いを見せてくれる。

日差しが強ければ明暗差が大きく、こうも出階調豊かに写真撮影は出来てはいないだろう。

少々天気の悪い時の登山もそれなりに面白い発見があるものだ。

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山頂へ到着。

こんな天気という事もあってか山頂は俺一人だった。

当然下界の様子は伺えない。

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霧雨の粒が少しばかり大きくなっているような気がする。

息を整えたらさっさと元来た道を戻ろうか。

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霧雨が小雨に変わる。

森の雰囲気はより一層、幽玄に見えた。

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パラパラと降り始めたのでカメラをザックに収める。

予備機にGOPRO持ってきていて良かったわ。

どんより曇った空は、勢いよく雨が降るわけでも無くシトシト、ダラダラと雨を降らせていた。

これくらいの天気で、短い山行ならばたまには雨に打たれながら散策するのも悪くないかもね。

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塚原ルート往復。

往路:55分

復路:45分

 

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