蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 右田ヶ岳 塔の丘コースC2→塚原ルート

いつものトレーニングで右田ヶ岳へ。
三瓶山縦走でやっぱり荷を背負って歩いて訓練していないと上半身の安定に欠けるので、サボらずに標準装備一式を背負う事にした。
夏場の酷暑で低山をあの装備背負っていくにはちと辛いが、大分涼しくなってきたので丁度良い按配だ。

超軽量装備は夏場だけかな?トレランでも始めるか?


今回の登山ルートは『塔の丘コース』。
右田ヶ岳で最も距離が長いコースの一つだ。
丁度登山を始めたて一年前に一度このコースを歩いたっきりでそれ以来使うことは無かったのだが、義父母より借りていた本を見てみるとバリエーションルートがあるようで、久々に塔の丘からの入山となった。


樹林帯を歩き。
緩やかな登山道を進んでいくと、沢を渡る橋が現れる。

一般的な塔の丘コースだとこの橋を渡り、尾根伝いに山頂を目指すことになるのだが、この橋を見送って沢沿いを直進する。

本の記述では、『シダが生い茂り荒道となっているが、有志でルートが開拓されたものの登山客が少ない』とあった。
しかしそれは著者が執筆した時のことでいざ足を踏み入れると、その様相は記述されているものとは全く違い、土石流で流された跡にできた荒れた沢と変化していた。


とにかくその沢は眼前の尾根には繋がっているようで、尾根には塔の丘コース本ルートが通っており、行けば正規の登山道に当たると判断した。
塔の丘C2と記述したのは、このガレ場にあった大岩に赤いスプレーで『C2』と書かれてあったため、勝手にC2と呼ばせてもらった。(写真撮り忘れた。)
よく見ると足跡があったので、通行できない道ではなさそうだった。


浮石に気をつけて急な斜面を突き進む。
明らかに土砂崩れの跡だ。
そうこうしている内にこの土砂崩れの起点に到着。やっぱりあぜ道を抜けると本ルートと合流した。
かなりの急登で疲れ切ってしまい、肝心の本ルートでの写真が一枚もないや。

それでも、道中にあったセンブリの花を発見することが出来、写真に納めることが出来たのは収穫だった。
往々にして山に咲く花は小さいので、何気に見落としがちだ。

息を整えながらゆっくり歩き山頂へ到着。
山頂にはいつもの常連さんが集まってコーヒータイムを楽しんでおられた。
集合写真にちゃっかり並んで写させてもらいました。

汗をかいて停滞すると少しだけ冷えるので、俺も右田ヶ岳で久々湯を沸かしコーヒータイム。
とはいっても、体が温まるココアだけど。
まったりと山頂でくつろいでいると、突然轟音が!

防府市にある航空自衛隊所属の初等練習機T-7が突然現れ山頂を旋回し始めたのだ!!
突然のサプライズでみんな一斉に手を振ると・・・。

パイロットも手を振ってくれた!!
驚きの展開が右田ヶ岳山頂で起こったのだ!!
当然望遠レンズなんて持っていないので小さくしか映らないのだが、ここはNIKON史上最高の高画素機D810。トリミングを目一杯してもそこそこ画になったので良かった。
作品にはならずとも記録にはなったからイイのである。
大体、航空祭でも地上から飛行機を見上げる為、飛行機の腹ばっかりしか写せないことが多いのだが、標高が高いこともあってコクピットがしっかりと見える構図で納めれたので、個人的には良い仕上がりである。


2週ほど旋回して去って行ったT-7を見送って下山開始。
こまごまと写真を撮影しながら下山をしていたので、いつもよりも大分時間をかけてしまった。


若干眠いし天気もそんなに良くないし、あまり乗り気でなく重い腰を上げて向かった右田ヶ岳だったが、花に航空機にかなりテンションの上がるイベントが押し込められていた山行となった。
右田ヶ岳の魅力は多い。

本来の塔の丘ルートは東の点線。
尾根を大きく廻るので、右田ヶ岳としては山頂までの道のりが一番長いコースになる。
沢をまたぐ木製の橋を渡らずそのまま直進するとC2コースに入る。
少量だが岩肌に水が流れており、足を滑らせない様に遡行する必要がある。雨上がりなどは水量が増す可能性が高いので注意が必要だ。
高度を上げるにつれ、ガレ場となり浮石が目立つので慎重に足を進める。
右手にあぜ道が現れそこを通ると本ルートと合流する。



往路 塔の丘C2コース 1時間25分
復路 塚原コース 1時間8分