蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 竜ヶ岳 〜大黒山→竜ヶ岳→大梅山縦走〜

『高きことが尊きにあらず』と、周天会長が仰った。
最近俺が登山を始めたことを話題に、『しからば、竜ヶ岳を目指せ』との仰せだった。
ともかく、12月ともなるとうっかり雪山に遭遇しかねないし、近場で良い所は無いかと考えていた矢先だったのでここぞとばかりに竜ヶ岳を目指した。
ともかく今の装備や技術、体力で高みの山を目指すには不十分だし、何よりも中国山地は雪に覆われる時期だ。とてもじゃないが登ることは難しい。
比較的気楽に登れ、かつ体力増強につながりそうな低山が今のところ丁度いいのである。
景観が良ければなおの事だ。


『竜ヶ岳』は岩国の比較的平野部にある山で今の時期でも十分に登れる低山だ。
とはいえ、目的地の竜ヶ岳までの道のりは深く、山を越える縦走となる。


パストラルホールの駐車場に車を停め、細い車道を進むと山手に小さな看板。
ガイドブックとは違う入り口だが、こちらの方が超える山数が多く面白そうだ。


シダの道を越え。


尾根をめざし急登を進む。


前方に見えるのは『大黒山』のピーク。
岩が多く、途中はロープを使って登る場所も数か所ある。
展望は良く、見事な岩峰がそびえる。


尾根を進み。


大黒山山頂に到着。


大黒山の山頂で小休止し、再び尾根を歩く。
低山ながらこの山を越える『縦走』という行為が愉しい。


前方に見えるピークが『竜ヶ岳』。

今日は気圧配置が完璧なまでに冬型。

山火事後と想われる丸裸の尾根を進んでいると北風が吹き荒び、雪がちらついてきた。


緩急ある尾根をひたすら進み、最後の急登を抜けるとそこは360度パノラマの竜ヶ岳山頂だ。



ガス缶の残りが少なくなってきていることから、湯を沸かしコーヒーを入れる。
少量の水を沸かしきったところで、力尽きた。お疲れ様。
途中山頂に登ってきたおじいさん。
何でも定年退職してから山をまわり、今年6月に日本百名山を全て踏破したそうな。
今は近隣の低山をゆっくりと楽しんでいるそう。

途中まで一緒に歩く。
しかし、あれだね。小さなザックによれよれのウインドブレーカー。そして足元は白長靴。
そして低山ごときでカリッカリの山ファッションの俺。
いやー・・・一周廻るとああなるんかな?

縦走路の山火事跡、真っ黒に焦げた木が所々に散乱し、その禿げた斜面の復元の為か背の低い松が植林されている。
つい最近の出来事かな?と想っていたが、一緒に歩いていたおじいさんの話によると約40年前に山火事があったという事だった。山が復元するのに結構時間がかかるんだね。
このおじいさん、どうもお住まいはこの近くらしい。どうりでこの付近の事を詳しいわけだ。
大梅山の分岐でお別れの挨拶し、再び単独行。


木々のない尾根のピークで小休止。
振り返ると、遠くに今までいた『竜ヶ岳』が見える。

再び歩き出すと左手には行きで通った大黒山。
尾根を進むと展望の悪い山頂が現れる。

大梅山山頂に到着。とくに見どころ無し。

雑木林の急坂を下り。

大きな『羅漢岩』を拝む。

白い真砂土の尾根を抜けると、遊歩道に入り、元来た道へと繋がった。

低山とはいえ、結構歩いたなぁ・・・。
会長の話だと、低くても縦走できる山々があるので今後もトライしてみたい。
山頂でおじさんと話をしていたこともあってか結構時間がかかったな。
まぁそれもありか。別に時間を短くすることが目的でもないし。


遊歩道で見ることが出来た紅葉。
暖冬と言われているせいか、まだ若干残っていたな。
しかし、今日は冬将軍。最高気温は10度を下回っている。


大黒山→竜ヶ岳→大梅山 縦走 4時間6分

周天会長の情報では『竜ヶ岳』もあれば『虎ヶ岳』もあるとの事。
たしかに、ガイドブックに載っている。
何気に詳しいな・・・。
次回はさらに近場の『虎』でも狙いますか。