バイクを手に入れたのは2006年の2月だ。
すでに型遅れした2004年モデルの新古車を購入したのが今の愛車ZZR400。
最近はあまり乗れていないが、8年の付き合いになる。
秋吉台大正堂駐車場。
其処は俺にとってのスタート地点でもある。
山口に住み始めて色々なきっかけが生まれたのは此処からだ。
この駐車場、最近新たにカフェや雑貨、革細工店が軒を連ね面白くなってきたなと思うところがあった。
そんな中で出会ったおじさんが一人。
同じく駐車場にある写創蔵にて写真を趣味にしている人としてお互い認識し、いろいろと話をする方と出逢った。
おじさんはバイクを撮影しているということで、意気投合していた。
おそらくこの写真を展示してから話をするようになったと記憶している。
なんでも写創蔵の3軒隣にある最近できた雑貨屋を切り盛りしているそうで、
その中身はまさに店主の趣味。というかおもちゃ箱だった。
店舗の壁には一面にこの地を訪れるバイカーたちの写真が並べられていた。
店主にとってこの写真はバイカーたちと仲良くなるためのコミュニケーションツールでもあり、
バイカーにとっては意外にない『バイクと自分』を撮影してプレゼントしてくれる素敵な
カメラマンでもあった。
店主のおじさんは、バイカーを撮るのが本当に好きらしい。
ひょんなことからバイク走行写真の被写体だったバイク仲間から、その店舗に俺の写真が飾られていると話を伺った。
そのバイク仲間も写真を撮られるという事を通じておじさんと仲良くなっていた一人だった。
撮影した当の店主も撮影はしたものの、この写真が誰なのか解らないまま長い年月お蔵入り
していたそうだ。
『この写真がまさかあんただったとはねぇ・・・。やっと本人を見つけたよ。』
そういって一枚の写真を手渡してくれた。
バイクにはトレードマークにしている雷の文字もない。
旅使用のキャリアも大型風防もつけていない。ウインカーもオレンジのまま。
ジージャンもボロボロになったので、とうの昔に捨ててしまった。
ウエストポーチはどこに行ったのか分からない。
革パンとヘルメット位がいまだ現役だ。
バイク乗り初めが2月。この時期からするとそれから3か月経ったか経っていないかそれくらいの時期のものだ。
そんな時期の写真が今になって現れるとは。
それよりも何よりも、バイクと自分が一緒になっている写真が手元に来たのが本当にうれしかった。
写真とバイク。これら二つが合わさって始まった不思議な出逢い。
ありがとうございます。
今度はバイクに乗って訪れて写真を撮ってもらおう。