田舎道に咲く桜。
W650で田舎道を走った時に撮影した一枚。
通勤経路にある桜の木。
毎日この桜の傍を通ることもあって、満開の季節になると毎年撮影に立ち寄るのを楽しみにしているのだが、いつの間にか根元からバッサリ刈り取られていた事に気が付いた。
旧山陽道の標識があって、桜が咲けばどこか情緒豊かな雰囲気になるお気に入りの場所だったが、あのように切られたら昨年と同じような写真を撮るのは二度と叶わないだろう。
大きな桜の木だったので、満開の時期にそばに寄って見上げれば、それはそれは見応えのある桜だった。あの大きさからはそこそこ樹齢のある老木であっただろう。
ちょうど電線を枝が覆うように大きく広がっていたこともあるのか。
海沿いで強く風が吹けば枝が揺れ、電線に何かしら悪い被害をもたらす可能性があったに違いない。はたまた老木なので朽ちていて、何か倒壊などの恐れがあったのかもしれない。
人の所業とはいえ、春の始まりに栄枯盛衰の儚さを感じてしまったのである。