蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

平和記念資料館

せっかくここまで来たので平和記念資料館へ足を運ぶ。

 

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数年前にリニューアルした場所で、以前来たときとは様子も変わっているようだった。

全体的に落ち着いたトーン。展示内容もずいぶん様変わりしていて、初めて訪れたのは小学6年生の時に修学旅行の平和学習の一環で訪れた時から比べると随分シンプルになったような印象だ。

最近でいうとこの記念館を訪れたのはこの時でも、小学生の時に見て感じた不気味さはだいぶ和らいでいた。

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プロジェクションマッピングがあったり、被爆当時の品々が展示されていた。
小学生の時から言われていたが、「昔はもっと凄惨な展示があったけどだいぶそういうのが無くなってきた」と。

確かに以前来た時にあった原爆投下直後の様子を再現した蝋人形の展示も無くなっていて、当時の遺品を展示するより、資料館らしい雰囲気になっていた。

品々をじっくり観察して、大人になった今では想うところが多く、そう遠くは無い場所にあるので定期的には足を運んだ方がいいかなと感じた。

自分の息子が着るよりも小振りな制服。腕には『学徒隊』の文字。

戦争の一端に駆り出されていたと思うとやるせない。

展示の裏にあるメッセージ性はこの齢になってからようやく感じ取れるようになったと想う。

 

資料館には外国人旅行者や修学旅行で訪れている学生がひしめく様に入館していたが、賑わう様子も無く何処か静寂に似た静けさが漂い、ただの博物館や風光明媚な観光地でないという事を、少なからず感じ取っていたようだった。

いまだに世界のどこかで争っていて、ここに展示されているものは決して過去の遺物ではなく、今も何処か続いている普遍的なのものかもしれない。

 

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「過ちは繰り返しませぬから」というメッセージは今の人類にとって遠い言葉のようだ。